『悲しみの秘義』若松英輔(29)完【解説/俵万智】

 解説「見失いがちな「人生を俯瞰する視点」を宝石のような言葉が思い出させてくれる/俵万智」

 いやぁ、参りました。見事です。

 僕が28回に分けてあれこれとか考えつつ、上手くまとめることのできなかった『悲しみの秘義』を簡潔に美しくまとめてしまう、俵万智さん。さすがです。

 「人生を俯瞰する視点」

 そうだ、そうなのだ。読みながら、若松英輔さんはいつも遠くを見ている気がしていたのだが、遠くを見ていたのではなく、俯瞰していたのだ。しかも、人生を。

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