Sky𝐬𝐮𝐠𝐚

名前が変わりました! 趣味は読書、綺麗な表現の言葉探し、 密かな夢は本を出すこと✊ 短い文章ですが ちょっとでも誰かの心に響きますように☆。.

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【ショートショート】 カレンダー 僕の、私の、

僕のカレンダー 彼女と初デートに行く事になった カレンダーに大きく印を付けて その日が来るのを心待ちにしていた 当日、彼女はとても可愛くて 「手、繋いでいい?」と聞いて 初めて僕から手を繋いだ時 「うん」と恥ずかしそうに俯きながらも 力強く握り返してくれた温もりが凄く嬉しかったんだ 時間が止まればいいのに… 私のカレンダー 彼氏と初デートに行く事になった 水族館デートだ 私はカレンダーに大きくハートを書き込み 服装からメイクも考えて心待ちにしていた 当日、彼は凄く

    • 【ショートショート】行かないで

      その一言が どれだけあなたを苦しめてきたのかわかってる それでも、言わずにはいれなかった 私のワガママを… 涙とともに溢れた言葉はあなたの心に届くだろうか 最後は笑って見送るから どうか少しだけでも長く側に居させてほしい 行かないで お願いだから…

      • 【ショートショート】 どこまでも続く青い空

        泣きそうな顔で服の裾を掴んで離さない君をなだめるように 「また、すぐ会えるからそんな顔しないで笑って?」 何も言わずにそっと裾から手を離す君の柔らかい髪を撫でた 出発のベルが鳴り あれから1年が過ぎた… 離れていても繋がっていると信じることで 寂しさや不安に押し潰されることなく毎日を過ごすことができるようになった 見上げる空は 君の所まで果てしなく続いて 僕たちを繋げてくれているんだろう いつも君の幸せを願ってる どこまでも続く青い空に

        • 【ショートショート】胸が締め付けられる

          胸が締め付けられる 真剣に聞くふりをして 気軽に相談になんか乗るもんじゃないなと思ってる僕はいい人に思われたいのかもしれない 君の相談を聞く度に 「僕なら…」と考えてしまう 好きな人の話をする度に コロコロと表情が変わる君を 可愛いと思ってどんどん好きになっていったのに 悲しそうな顔をする事が増えた君を見るたびに胸が締め付けられるから 「僕じゃダメ?」 友達のふりして 自分の気持ちに嘘をつくのをやめた

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        【ショートショート】 カレンダー 僕の、私の、

          【ショートショート】 秋晴れ

          爽やかな秋の訪れを感じさせる風が吹く 子どもたちは走り回り元気な声が響き渡る 今日は年に一度の運動会だ それぞれが練習してきた成果を披露すべく 一生懸命競技に取り組くんでいる 応援する大人たちもまた声援を送り 彼らの成長に目を細めて微笑む 澄み切った青空が広がる秋晴れの日

          【ショートショート】 秋晴れ

          【ショートショート】 忘れたくても忘れられない

          今でも目を閉じれば あの夏の日が鮮明に残っていて蘇る 一瞬で心奪われたあの人を… 叶うはずがないと分かっているのに 胸に秘めたこの想いは 忘れることなどできない あの頃の甘い思い出ととに今も生きている 恋しくて切なくて 忘れたくても忘れられない恋心

          【ショートショート】 忘れたくても忘れられない

          【ショートショート】 やわらかな光

          窓の外は朝日に照らされた青空が広がっている 隣では君が穏やかな寝息をたてながら眠っている その姿が可愛くて 思わず彼女の髪を撫でた ゆ っくりと目が開き微笑んでくれる その笑顔につられて僕も微笑む 「おはよう」と声をかければ 彼女もまた同じように言葉を返してくれた やわらかな光に包まれた 僕たちだけの特別な空間

          【ショートショート】 やわらかな光

          【ショートショート】 いつもの場所で

          夕暮れが近づきあたりが暗くなり始める 無人駅のホームで君を待つ いつもの待ち合わせ場所 ポツンとある街灯が夜を静かに照らす 毎日のように他愛もない話をして そうしていると時間はあっという間に過ぎていく 楽しくて、嬉しくて そんな幸せな時間をどうかこれからもずっと続きますように… 明日も明後日も、いつもの場所で…

          【ショートショート】 いつもの場所で

          子どものように

          子どもの頃は、大人になるのが待ち遠しかった あれもしたい、これもしたい、 こんな事がしたい、キラキラした夢がいっぱいあった でも、今は違う 何か大事なものをなくしてしまった気がして それが何なのかはよく分からない ただひとつ確かなことは すごくつまらない大人になってしまった また無邪気に夢を見れるかな… 子どものように…

          子どものように

          【ショートショート】 放課後

          三階の校舎からグラウンが見える 開け放たれた窓から 秋を感じさせる少し冷たい風が吹きぬけていく 運動部の生徒たちが走り回ってる その様子を眺めながら 私は彼を見つめていた 「私を見つけたら手を振ってね」 付き合い始めた時に一方的に交わした約束 照れ臭いから無理だと言った彼に 「じゃあ、いいよ」 私はむくれながら口を尖らせた 手を振ってくれないのは寂しいな… そんな事を考えていたら 不意に彼がこっちを見て 照れくさそうに小さく手をふるのが見えた その瞬間 私の心臓が波打

          【ショートショート】 放課後

          【ショートショート】 さよならを言う前に

          話せた日は嬉しい このままでいたいと願ってしまう どこか遠くに行ったとしても 一緒に居られなくても… 大好きだったよ 2人で並んで歩く道も さよならを言う前に この気持ちを伝えよう

          【ショートショート】 さよならを言う前に

          【ショートショート】 涙の理由

          頬を伝う涙 彼の後ろ姿がボヤけて見える 私の気持ちなんてこれっぽっちも考えてないよね あなたの気まぐれな優しさが私を期待させるから もう傷つきたくないよ 胸の奥が締めつけられて苦しくてたまらない… 「君の優しさが痛いよ もうこれ以上、好きにさせないで」

          【ショートショート】 涙の理由

          【ショートショート】1秒先の未来

          「誰にも渡さない」 消えいりそうな声と共に頰を涙が濡らす 視線の先には男性が地面に横たわる姿があった 手に小さなナイフを握りしめて 私はただ震えているしかなかった 自分の手で愛する人を殺すなんて信じられないという驚きと悲しみが入り混じる 1秒先の未来は何が起こるか分からない 自分の手で奪ってしまうことに対する後悔が胸に渦巻いていった

          【ショートショート】1秒先の未来

          【ショートショート】束の間の休息

          大会に向けて厳しい練習が続く 辛く厳しくても 彼らの真剣な眼差しは曇ることなく ボールを追いかけていく 長い練習の後 疲れ切った顔をしながらも 少年のように無邪気に笑いながらグラウンドを走り回る姿は 束の間の休息を楽しんでいるようで 自然に微笑みが零れる 仲間と過ごす時間が 一瞬一瞬輝いて見えて私には眩しかった 彼らならきっと勝てるはずだ…

          【ショートショート】束の間の休息

          【ショートショート】力を込めて

          熱した鉄を打つ甲高い音が 響き渡ると同時に火花が散った 真っ赤に燃える炉を前にして 全身から汗が噴き出し滴り落ちる 一心不乱に刀を鍛えると刀身には魂が宿る言われる 今日も一振りの刀に力を込める 作り上げた刀は美しく輝いていた

          【ショートショート】力を込めて

          【ショートショート】空模様

          暗くどんよりした空模様を眺めながら 「雨が降るといいな」 隣を歩く君は言う 僕は手にしていた傘をギュと握る。 雨が降ったら…

          【ショートショート】空模様