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言語マイノリティーの世界

先日、ABK日本語教育勉強会
京谷麻矢先生のお話を聴くことができました。

京谷先生は日本語教師です。
そして、セミナーなどの要約筆記や
失語症者の方の会話パートナーなど
言語に困りごとがある
日本人の方々もサポートしています。


今回のお話のテーマは
言語マイノリティの世界」でした。


学校で、板書を見て
ノートにその通りに写す作業も
かなり複雑な行程を経て
成り立っているんだなあと
改めて認識しました。

学習障害があっても
一人ひとり違います。

目に見えないので
どんなところでつまづいているのか
なかなか理解されにくく
支援も受けにくい状態が多いかと思います。

ふだんから当事者と関わっていないと
気づきにくいことがたくさんあり
とても勉強になりました。

まず、知ることから始めて
小さいことでもいいから
できることをしていきたいと思いました。


*  *  *


◆障害者差別解消法


一番の朗報は、令和6年4月から
教育、医療、福祉、公共交通等、
社会生活全般の広い分野で
合理的配慮の提供が
「努力義務」ではなく
義務」になったことです。

この違いは大きいです。

制度が整っていないと
当事者は声をあげにくいからです。

たとえ声をあげられなくても
「義務」なら
対応しなければなりません。


* * *


京谷先生の最後のメッセージが
心に残りました。

”できるとかできないとかより
どんな想いで生きているかを
大事にしたい”



いろいろなご経験をもとに
率直にお話してくださった京谷先生に
感謝と共に敬意を表します。



また、貴重な学びの機会をくださった
ABK学館日本語学校の亀山先生にも
心より感謝申し上げます。



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アンケートに書いたことをシェアします。


以前出逢った日本語学習者で
学習障害がありそうな人がいました。

診断されていないこともあり
初めてのケースで
どうしたらいいかわからず
私も無知で
何もできなかったことを悔やみました。

そして、その後
発達障害者支援の講座を受けました。
その時の先生のお話で
知識も大事だけれど
実はこれが一番大事なんじゃないかと
思ったことがあります。

それは
その人が社会で生きていけるようにするのは
人から「助けてもらうこと」だと。
迷惑をかけるとか考えずに
お互い様なのだから
助けてもらう。
そして感謝を述べる。
これができないと
生きていくのが
さらに辛くなると思います。

何を手伝ったらいいかわからない人も多いと思います。
なので、「困っているから、こうしてほしい」と
当事者自ら発信することは
国籍問わず、大事なことだと思います。

もちろん
そう言えるような環境も必要です。


私たちは親から
人に迷惑をかけるな」と
言われて育ってきました。

最近は違うかもしれませんが
少なくとも
私が子供時代を過ごした
昭和の価値観だったと思います。

でも誰にも迷惑をかけずに
生きられる人など
いるのでしょうか。

そう言うのは
おこがましい気がします。


インドでは
「お前は迷惑をかけて生きているのだから
他の人も許してあげなさい」と
教えられるそうです。


* * *


日本には
困ったときはお互い様
という美徳もあります。


この助け合い精神が
誰にでも優しい社会に
活かされていけばいいなと思います。





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