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2回目のオヤジ越え
中1の夏、どすこい天城大相撲にて2回目のオヤジ越え挑戦。
この年は息子に大役が回ってきました。
青年奉納相撲、開始前の土俵入りをやってくれないか? と、オファーがあったのです。もちろん息子同意の上、即答で快諾しました。
型は迷うことなく不知火型、攻めの型です。立派に大役を果たしました。
そして、青年相撲も無事に終わり2回目のオヤジ越えを迎えます。
息子の稽古相手を自宅でするにあたって1年間での成長スピードというのは概ね把握していました。昨年とは比較にならない。1年前の息子と今の息子が勝負したら断然今の方が強いし、まぐれも起こりようが無いと。
そして、勝負する前から息子には伝えていました。
『止まったら負け』と。
2回目のオヤジ越えは立会いを止めた時点で負けないと確信していました。
私が息子に期待する相撲。一気の押し。
アマチュア横綱の加藤耕市さんからも指導された『前に出た方が強い』。
立会いを止められた後、どう攻めてくるかなと受け続けていたら、アマチュアでは禁止されている横からの張り手が飛んできました。左右と2発!!
あれは、飛んだわ・・・ぴよぴよぴよぴよ。
形振り構わず勝ちにきていました。
そして、攻め手がなくなった頃に息子のスタミナも切れ、最後はオヤジ越えを退けました。が、同時に来年は勝てないだろうとも感じました。
悔しそうな表情がオヤジは嬉しかったのです。
スラムダンクの沢北親子じゃないけれど、息子の壁になる為に土俵にあがる決意をしたのだから。