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読書日記249 【わたし定時で帰ります】

朱野帰子さんの作品。「私定時で帰ります」のドラマを観ている。Amazonプライムで配信になっていた。小説は読んでいたので、ドラマはすんなりと受け入れることができた。ただ着地点という意味ですこし難しい感じがある感はいなめない。

仕事ってその場、業種、社員や会社の風土とかが自然に発生される。残業を推奨している会社では残業を増やして給料アップし生活を安定させていたみたいなところもある。

効率的な働きをして定時にということが善で、残業ばかりして会社に残ってというのが悪?という考えも極振り感が半端ない気がする。頑張っているのがダメというのは根本的な違いがある気がするのは僕がオヤジだからなのか?



会社が働きかたと変えていくにつれ、定年を迎えていく人が少なくなる。仕事をたくさんやっていた人や仕事を全然やっていない人もいる。そのなかで仕事の終わりというのもわからなくなってくる。公務員でさえ65歳で定年をむかえて人生100年を過ごしていかないといけない。

「自分の発信というのはとてもめんどくさい」という人が僕の周りには多い。つまり、「人から言われたことが人はやりやすい」ということが歳をとって命令する側にまわるとわかるらしい。

「人から頼られるのってつらいようで生きがいでもあるんだよね」

僕の友人がそういった。


昔の上司が早期退社で会社をやめた。アパート経営を両親が始めたのでそれの運用をしていれば固定の収入がある。遺産相続とか色々大変なこともあったらしいが、固定の収入が自分の給料をこえたのと、仕事が50歳を過ぎたことによってだいぶ任されなくなったことで、早期退職をした。いわゆるFIREというやつ。

その上司をみんなうらやましいと思っていた。とくにそのあと取引先の工場が閉鎖になって仕事が大変になり、結局務めた会社がつぶれたときは正直たいへんだった。

僕らは仕事の引継ぎやら自分のこと転職のことで夜も寝られない日々がつづいた。そのとき上司はのんびりと会社を辞めていった。周りは羨ましいと思った。そういう生活をしてみたい。勝組だと……「お前らも俺みたいな生き方をしろ」とまで言われた。


それから20年ぐらいたった。今、その上司は重度の糖尿病になっている。まあ金あって暇でといったら食べたり飲んだりになるからねと今になってわかるけど、金があればいいというだけの時代ではなさそうである。


Tik Tokで「まぁくん」と言われる男性が、お金もってるよとマウントをとってくる動画がおもしろいチャンネルがあった。最後のほうは靴をプレゼントしたりもしてたけど、彼の身体や赤ら顔(アル顔)をみて「このままだと体がヤバいよ」と言ってあげるコメントがなかったのが衝撃的だった。

1番多かったのが「うらやましい」だった。(大体40%)ほんとかなと思っていた。「昔の人が観てたら「節制して運動を」というのだろうけど…」と思いながら観てたら、この前心臓が止まって緊急入院していた。

成果主義っていうのの向かう道は本当にそこにあるのかな?とも思ってしまう。お金持ちになって有名になって、酒飲んで病気になって、嬉しいのかなとも思ってしまう自分がいる。そういう人が読むとまた違った意味でたのしめます。(最後まとまりなくすいません)



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