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新しい家族8

今年2度目の「雇い止め」

昨日電話があったらしいのだけど、派遣先を変えてまだ1ヶ月で「雇い止め」にあった。コロナの影響らしいが結構突然だった。派遣先はpのつく大きな電気機器を造る会社なのだけど、ここにきて製造がストップしたらしい。まあしょうがないとテト(猫)と遊んでいた。自粛だし下手に動けない。僕みたいな人は多くなるのだろうなと思う。閉塞感とか社会的なものとかが錯綜するけど答えがでない。答えがでる自分に正直な人が本当に羨ましい。

お金と自由と空間と...

これだけ人生を生きてくると答えって難しいなって思う。安易に答えが出せないというか、社会とかのことを考えたり、臆病になったり、同じじゃないかとか惨めとか、「河が氾濫して家に水が入った時」と友達は説明したけど半壊とか全壊とかで生活が一変する前の床下浸水みたいで、水が引いて大丈夫と言われても不安というかこの感覚って「真綿で...」というやつで苦しいようで苦しくないようで大声で叫びたくなる感じ。

テトも思春期と春の暖かさが一緒にきたのでどうも不安定らしく、遊んでても必要に噛んだりする。噛む力が強くなってきて相方(奥さん)は逃げるので僕を噛むのだけど本当にいたい。手袋(軍手)でことなきを得てる。この前もネズミのおもちゃを新調したら、ウーと喉をならして、ついていた紐を引きちぎり部屋の隅でくわえたままじっとしていた。近づくとウーっとならし爪で攻撃するのでほっておこうとしたが、呑むくらいの勢いだったのでおもちゃのネズミを傷だらけになりながらテトから奪った。村上春樹風にやれやれって感じ。

会社員はお気楽でとか公務員はとかいうけど、けっこうバランスが難しい。大体コネで入っても会社というところは仕事がない。いじめも普通にある。フリーランスならというけど本当に千差万別、十人十色で殆どが2代目とか親のコネでとかが多くて本当に実力でというのを見たことがない。知り合いでいうなら保険の代理店を始めた同級生は親が車の修理をしているし、英語塾を始めた人は元銀行員で親父が大地主でアパート経営をしている。仲良くしてた時「仕事紹介するし○○(僕)さんならいつでもウエルカム」と言われ信じて連絡したら説教をコンコンと2時間ぐらいされ結局紹介なかった。それがリーマンショックの時だからあれから11年ぐらいたったんだなと思う。

2004年

その時実家にいた。親が作った消費者金融の借金を肩代わり(430万)で夫婦仲が悪くなり離婚。奥さんも保証人だったために責任というので実家に住みながら他の借金も返し続けた。結局5年いたけど仕事他にアルバイトもしていた。派遣での仕事が増えて風当たりが強くなった時でもあり本当に色々とバカにされた。それから5年たって借金返済が終わったと思ったらまた母親が借りていた。親父の実家の屋根の修復費で200万と消費者金融で180万だった。そのときにリーマンショックがあって本当に苦労した(地獄だった)それで親から離れ一人暮らしが始まり新しくお付き合いした女性ができて二人で色々と話になり一緒に住んで今に至る。なのであまりビビらなくなった。だが震災の時も今回もこの感覚というのはなんかいつも感じる。

「見えない星」

こういう苦労って多かれ少なかれこの日本で住んで「今」を生きてきた人は感じる共感覚だと思う。本当なら先月から新しいドラマで「派遣の品格」というのがあり、どうしても昔の2007年版がみたくなり結局dtvに加入してしまった(Huluより安かったので)派遣で仕事しはじめだったのでなんか忙しくても見ていたのを懐かしく感じる。その時のエンディングテーマが「見えない星」だった。

正社員対派遣という構図だったり会社の在り方だったり色々が本当に今の社会のバックボーンにあるようで本当に考えてしまう(中園ミホ作品なのでオーバーだけど)新しいドラマを早く見たいなと思う。テトとドラマを見ながら頭の中がダンジョンに入っていく...実力ってなんなのか?コネとかない世界で生活でというのは本当の現実じゃないし実力やセンス運のある人は成功として取り上げられるけど真似をすると二匹目のドジョウみたいになり上手くいかなかったり、失敗が続いたり、スキルを学べなかったり、頭がカオスを堂々巡りしていく。この不思議なダンジョンでドラマとテトと一緒に見ている。テトが珍しくなかずに僕に近づく...テトがキーボードの邪魔をする。この不思議な空間は本当に懐かしくしばらくテトとカオスを歩いてみようと思った。時間があるって時に必要なんだな。

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