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本日、和歌山日和

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和歌山ならではの神社仏閣、イベントなどをまとめています。神話や歴史背景など、豆知識を書き添えていることも…。地元目線を楽しんでいただければ嬉しいです。
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2021年11月の記事一覧

朱の饗宴・丹生都比売神社

11月半ば、丹生都比売神社(和歌山県かつらぎ町)に参拝しました。 神様の鎮まる天野の里は標高約430m。空気はひやりと冷たく、すでに冬の気配を漂わせていました。 輪橋のまわりの紅葉がことに艶やか。 遠目に見ると、橋を渡ってゆく人影が紅葉の色に染まって、ゆるゆると動くオブジェのよう。 輪橋は豊臣秀吉の側室・淀の方の寄進で造られたと伝えられています。 紅葉の色と相まって、橋の紅色がとても冴えて見えました。 江戸時代に建てられた「光明真言曼陀羅碑」にも紅葉。 この石碑には円形

紅葉の高野山①【金剛三昧院】

紅葉にはまだ早いと思っていたのですが、もうあちらこちらに黄色や紅色の鮮やかな彩りが見られた、10月下旬の高野山。 まずは久々に「金剛三昧院」に参拝しました。 境内には日本で二番目に古いと言われている多宝塔があり、古色の深い木肌がとりどりの紅葉に映えていました。 多宝塔の手前には、「六本杉」という樹齢約400年のご神木があります。三本の杉の木の幹が六本に分かれた大樹で、守り神である天狗・毘張尊が舞い降りた神樹だとのこと。 枝が絡み合い、風にざわざわと鳴る「六本杉」のどこかに、