読みにくい文章ってどんな文章?・その3「主語と述語が離れている!」
こんにちは、コピーライターのオオニシです。
読みやすく伝わりやすい文章を考える上で、「読みにくい文章」がどのようなものかを知っておくシリーズ、第3回は「主語と述語の距離」についてです。
主語と述語は、文章構成において基本となる大切なものなので、関係性が壊れていたり繋がりが弱いと、その文章は伝わりにくくなってしまいます。
「〇〇は、△△です」
この形が最もシンプルな文章であり、一番の基本です。主語のない文章は「誰が?」「何が?」となってしまいますし、述語がなければ「何なのか」「どうなっているのか」が分かりません。(あえて主語や述語を言わない表現技法やセリフなどはこの記事では除外し、主語と述語のある文章について言及します)
主語も述語もしっかりある。けれど、読みにくいし意味がスッと入ってこない。そんなパターンがあります。
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【例文】
弊社のインスペクター(既存住宅状況調査技術者)が、間取りや構造図面、これまでの修復履歴(家歴)、見積書などの詳しい資料がなくとも、お住まいの劣化状況から欠陥の有無、実際のリフォーム費用まで幅広く調査いたします。
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主語は「弊社のインスペクター」、述語は「調査いたします」ですね。シンプルな文章にすると、「弊社のインスペクターが調査いたします」になります。
例文は文章として間違っていないのですが、主語と述語の間に入っている情報が長いので、少し読みにくい印象ですね。
「間取りや構造図面、これまでの修復履歴(家歴)、見積書などの詳しい資料がなくとも」は前提条件になるので、文の最初に持っていった方が分かりやすくなります。
主語の位置を述語に少し近づけてあげることで、より読みやすい文章になります。
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【修正後】
間取りや構造図面、これまでの修復履歴(家歴)、見積書などの詳しい資料がなくとも、弊社のインスペクター(既存住宅状況調査技術者)が、お住まいの劣化状況から欠陥の有無、実際のリフォーム費用まで幅広く調査いたします。
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意味としては例文も修正後の文も間違ってはいません。自分用のメモでしたら例文でも問題はありませんが、「誰かに読んでもらう」文章であれば、より分かりやすい文章を工夫する意識が大切です。
自分で読んでみて「何か違和感があるな」と思った場合は、何度も読み直して違和感の元を探して修正してみましょう。
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