学習の個性化と学習者集団としての成長@成城学園初等学校
11月の終わりに成城学園初等学校の公開授業研究会に参加させていただいた。
研究テーマは、『探究する子の育成』。国語の授業も算数の授業も、子どもたちが「分からなさ」を共有しながら追究していく姿、そして、そんな子どもたちの学びを支える先生方の姿に圧倒され、たくさんの刺激をいただいた。
この研究会の際に東京大学大学院教育学研究科の藤江康彦先生のお話をお聞きした(実は、藤江先生の講演会を聞きたくて研究会に参加したんだけれど!)。
藤江先生が子どもたちの学びを見ていて、こんな話をしてくださった。
「学習の個性化」
・二つの考え方
ー始めから個性的に学んでいく
ー結果的に(あるいはプロセスが)個性的であることを子どもたちが互いに認めていく
藤江先生は、後者の方が現実的ではないかと話されていた。
帰りの新幹線の中で、ずっとこのお話が頭の中でぐるぐる回っていた。
自分がやりたいこと、大事にしたいことってこれじゃないかなって。
・「分からない」「できない」から「問い」が生まれる。
・「誰かの問い」を「みんなの課題」として共有できる土壌を創っていく。
・間違いは正しいことを追究する過程でしかない。
・多様性を受容する雰囲気をつくる。
こんな学級、目指したいなって思う。
9時までに着くために4時半起きで新幹線に飛び乗ったけれど、子どもたちの「問い」にとことん耳を傾ける先生方に出会えたこと。そして、何より、藤江先生のお話をお聞きできたこと。
自分の目で見て、肌で感じて、心が動かされる。
やっぱり、授業を見ることからしか得られないものの多さを改めて感じた。
もっともっと、自分から求めて色んな教室に飛び込んでいかなきゃ。
教員になって、20年目だからこそ、見えてくるもの、感じられるものもたくさんあるなぁ!