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Two-timer
今日のタイトルは、芸能界で話題の尽きない「浮気者・裏切り者」です。
類語の「cheater」は「浮気者、詐欺師、ペテン師」の意味です。
もともと動詞の「two-time」が「〈恋人・夫・妻を〉裏切って裏で浮気する.」「〈人を〉だます」という意味で、その行動をする人を表します。
二人の時間を過ごすことから、イメージしやすく、覚えやすい言葉です。
また、「adultery」は「不倫、姦通、不貞(の行為)」の意味で、こちらは
adult(おとな)のする行為から連想できます。
〔Cambridge 英語辞書より〕
「two-time」
to deceive someone you are having a relationship with by having a secret sexual relationship with someone else at the same time
「two-timer」
「a person who deceives their partner by having a secret sexual relationship with someone else」
「 adultery」
「sex between a married man or woman and someone he or she is not married to」
江戸時代には不倫や浮気は「不義密通」と言われました。
江戸幕府が「御定書百箇条」を定めていて、「密通いたし候妻、死罪、密通
の男(不倫相手)も死刑、浮気された夫は妻と相手を殺しても「構い無し」と私刑を許していました。
実際に切り殺されたようで、今のように離縁や再婚が出来ないので、心中が多かったのはそんな背景がありました。
戦後、男女平等の原則に反するので、1947年の刑法改正により「姦通罪」は削除されましたが、旧刑法では夫のある女性が姦通する罪(2年以下の懲役)で、相手方も処罰される親告罪(告訴が必要)のひとつでした。
〔第二次世界大戦前の刑法 第183条〕
「有夫ノ婦姦通シタルトキハ二年以下ノ懲役ニ処ス 其(その)相姦シタル者、亦(また)同シ(1項)。前項ノ罪ハ本夫ノ告訴ヲ待テ之(これ)ヲ論ス 但(ただし)本夫姦通ヲ縦容(しょうよう)シタルトキハ告訴ノ効ナシ(2項)」
姦通罪(adultery)
「extramarital sex that willfully and maliciously interferes with marriage relations」(婚姻関係を意図的かつ不当に妨げる婚外性交)
現代では、刑事罰はなくなり、民法上「不貞行為(貞操義務違反)」となり夫・妻または不倫相手に対して権利侵害の請求が出来ます。
「不貞行為」は法定離婚事由として認められる離婚原因のひとつです。
〔民法 第770条(裁判上の離婚)〕
夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
〔民法 第709条(不法行為による損害賠償)〕
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
一般的には、不倫の場合、精神的苦痛に対する賠償金は50万円~300万円が相場です。
その後、離婚につながるかどうかなどの要因で金額の幅はかなりあります。
要は「不倫」ですが、「二人だけの秘密の時間を過ごす性的な関係」で
「道徳的には裏切り、法的には義務違反」です。
第一に、不倫がバレてしまった時「シークレットな部分」が無くなって二人だけの密かな楽しみや快感そのものが消えてしまいます。
(隠れてちょっと悪い事をしてみたいという欲求はどこかにあるものです)
第二に、これまでの婚姻関係を破壊する可能性が高く、さらに子供がいる場合は仮に、離婚しなくても、その影響を子供も大きく受けてしまいます。
第三に、「レギュラーパートナー」への裏切り・義務違反行為なので、金銭面だけではなく結局、高い代償を払うことになります。
CMやドラマなどに出演するイメージが大切な有名芸能人の場合は、対パートナーだけでは済まないので、違約金や今後の活動面でいろいろマイナス面が出てきます。
人間は不合理な行動をする存在ので、単に芸能ニュースのネタだけではなく、演劇やドラマ、映画をはじめ、いろいろな芸術作品を生み出すことにもつながっていくので、それらを楽しみたいと思います。