Comfort zone
今日のタイトルは「コンフォート ゾーン」です。
文字通り「快適帯、安全地帯、ホッと落ち着ける場所」といった意味
です。
誰でもどこかに「コンフォート ゾーン」を持ちたいものです。
それは家庭、学校、職場、お気に入りのお店、あるいはサイバー空間
などの何処かかもしれません。
あるいは人によって、状況によっては、そんなところは残念ながら今は
どこにもないかもしれません。
英語表現には
「get out of one's comfort zone(自分の安心領域から抜け出す)」
逆の意味で
「stay within one's comfort zone(自分の安心領域にとどまる)」
があります。
EU統計局のデータによると18~34歳男女「親と同居している割合」は
イギリス 34.3% 、フランス 34.5%、オランダ 36.0%、
スウェーデン 25.0%、ノルウェー 22.9%、フィンランド 20.1%
一方、総務省「平成27年国勢調査」によると、日本では18~34歳男女「親と同居している割合」は49.4%で、ヨーロッパ諸国よりかなり高い
水準になっています。
北欧諸国が低い割合なのは、社会保障制度の充実が要因にあるのは確か
だとは思います。
しかし、日本の若い男女の「経済的自立」は遅れていると言わざるを
得ません。
日本では経済面だけではなく、親離れ・子離れができないなどの理由で
家庭が「コンフォート ゾーン」になっているので同居がほぼ半数に達すると推測されます。
「子供を不幸にするもっとも確実な方法は、いつでも、どんなものでも、
手に入れられるようにしてあげることだ。」(ジャン=ジャック・ルソー)
子供の頃から、高額のお金を自由に使っていた、有名女優の息子が問題を
起こしたニュースを思い出します。
過剰なお金と不足する親子の時間と愛情(寂しさ)が原因かもしれません。
親子同居には「甘い罠」が仕掛けられています。
サラリーマンの場合はどうでしょうか?
勤務している会社に過剰適応して、いろいろ不平・不満があったとしても、
定期収入などの安定性から、実は職場が「コンフォート ゾーン」になって
いる場合もあります。
いつかは会社を飛び出すのか、定年(あるいはその後の再雇用)までとどまるのか選択の自由は常にあります。
親元や会社などから「いつか自立しようとする気概」だけは持っていたい
ものです。