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わたしの日記
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#日記

#とある旅先01

久しぶりに遠出をしました。 見たいものを心ゆくまで。と、思って飛行機に乗ってはるばるとやってきた場所は、アジア最大級の大会とユネスコの無形文化遺産が残る「佐賀」。 何もないでしょう?とよく言われるけれど、だからこそ行ってほしいなぁなんて思う場所。 今回は、そんな佐賀の写真を。 ▷佐賀バルーンフェスタアジア最大級のバルーンフェスティバルは佐賀で行われている。 早朝フライト。 7時ごろになると河川敷にはたくさんの人が集まってくる。 一つひとつの気球が飛び立つたびに「いっ

2017

ずーっと遠い存在だった追いかけても追いつかない背中を、追いかけることにした。 --- 仕事を辞めて、地球一周。 安定した収入、ステータス、培った技術。両手も両足も背中もふさがるほどに恵まれた荷物を背負うワタシが、仕事をやめる理由は無いに等しかった。 それでもワタシは仕事を辞めた。 「なんで辞めるの?」と、何度も聞かれる度に、「世界一周するんです」と説得力に欠けるこのフレーズを何度も使った。 世界一周はとても充実していた。 人の温かさと大きさ。自然の壮大さと

人に会うなら

「ご飯行きたい」 「お茶しよう」 「とりあえず、早く会いたい」 人と会うのはわくわくする。 顔を合わせれば、その人の調子や声色がわかる。それまでの日々を懐かしみ、思い出話しに花が咲く。 何より、会いたいと思ってもらえるのは嬉しい。 でも、せっかく会うのなら意味のある時間を過ごしたい。ただ流れるような時間ではなくて、時間が止まるような何かきっかけが生まれるような時間がいい。と、思っている。 例えば、カラオケに行って我を忘れて好きな歌をひたすら歌うとか、そ

あの子は今、

陽が落ちるのを眺めるためだけに、散歩に出かけた。 ここはきっと、唯一富士山が見えるところ。 空がうっすらと暗くなっていく中、夕陽に照らされた富士と山々の姿は、影絵でも見るかのようにはっきりとワタシの目に映った。 *** 自宅から徒歩15分くらいにある駅の近くでは富士山が見える。見えるといっても雪化粧の当たりが少しばかりといった具合だけれど、それでも富士山であることに変わりない。 富士山に対して、特別な思い出も思い入れもないけれど、見れた日は思いがけず好きな人に出会っ

価値観の押しつけとしての「美」

きれい かわいい おしゃれ 「インスタ映え」が流行語大賞になった2017年。 投稿するものが一つの作品として映え、バズる(たくさんの人の共感が得られる)ことはいいこと。そんな雰囲気がある。 毎日数えきれないほどの投稿があるInstagram。人気のある投稿は願わずとも画面に表示される。そんな投稿を見ていると、自分も流行りに乗らないといけないのかなと思う。きっと、そんなことは誰も気にしていないのだけれど、なんだかそんな気分になる。「それ、インスタでよく見るよ〜」とか、

そんなことがあったかもしれない

「ママー、ママー!」泣きじゃくる男の子とそれをあやすパパ。ママは少しおしゃれをしてお出かけかしら。 そんなことを思いながら、素敵な家族と暖かな日差しでほっこりとしたわたしは足早に予定へと向かった。 *** ある日突然、大好きな人がちょっとでも自分の目の前からいなくなったら…幼心はパニックだろう。 日々を共に過ごす時間の長い母親であれば、きっとなおさら。 もう記憶にもないけれど、わたしにも初めての父との留守番があったかもしれない。 その時、わたしは泣い

あの時、あの場所で

きっと比べる必要は全然なくて、比べているつもりもないのだけれど、 時折、 「この人とあの時一緒だったらよかったのに」 と、ふと思う瞬間がある。 *** いつ、どのタイミングで行ったとしても きっと、いや絶対に、 この人たちに出逢えてよかった そう思うんだと思う。 それでも、 「あの時、あのタイミングでこの人に会っていたら」 と、思う現象には少なからず、どこかに思い残していることがあるのかもしれない。 *** そんなことを、ウユ

でっかいことはしない。でも、ちっちゃいことはする。

「旅するからって、でっかいことしてやろうなんて思わなくていいんだ」 この言葉は、すーっとわたしの心を通り過ぎていった。 *** 冒頭にあげた言葉は、古性のちさんの「旅することばと写真展」で出会った。 世界中を旅しながら仕事をしているフリーライター・古性のちさんが旅した17カ国の記憶を巡る、 長野・京都・岡山・福岡・沖縄・東京の6都市、180日間かけて行われた写真展。 澄んだ写真。 綴られたことば。 あたたかな居心地の良い空間。 のちさんが世界にどんな色を見たの

さよなら。きっといつか愛せるモノたち

手放してしまいたいモノが、山ほどある。 ちょっぴり猫背なところとか、こだわりにハマると周りが見えなくなっちゃうとか、レスポンス溜め込むこととか...。 手放したいモノは、家の中じゃなくて、わたしの中にあるモノ。 意識して取り組めるのは1つ、2つくらいで、あれもこれもと何でもできるほど器用じゃない。だから、全部手放すまでにはとーっても時間がかかるだろう。きっと、終わる頃にはシワシワのおばあちゃんだ。 シワシワになる頃には、手放したいモノ・コトが愛せるものになっているかもし

はじまりはいつも突然。 そして、いつだって不安だ。

「来月から、こっちに来てもらうことになりました」。 そう告げられたのは、3月もそろそろ終わるころ。 島根に行くかもしれないと話はしていたけれど、まさか数十日後だとは夢にも思っていなくて、唐突だなと思った。でも、それ以上にワクワクしている自分がいた。 あの日思い描いていたことにチャレンジできる!そう思った。 それなのに、いざ目の前にすると、自分が思い描いていることは本当にできるのだろうか?と、言われもしない不安に襲われる。 自分がチャレンジしたいことは「本当に必要なのだ

春には花が咲くように。

「春花」 ありがたいことに、私の名前には「春」を象徴する漢字が2つ入っている。 常に春をまとって生きているんだ。と嬉しく思ったのは、つい最近のこと。 なんだかこの気持ちを忘れたくなかったから残しておこうと思う。 * 小さい頃から思春期まで、自分の名前が好きじゃなかった。 そんなことを親の前で言ったら泣かれるだろうから、口にしたことはないし、 友人の前でも口にしたことはない。 これと言った理由は特にないんだけれど、三文字でちょっと今時っぽくないとかそんなことは思って

新しい時代、新しいはじまり。

「新元号は、令和であります」。 あの日わたしは、島根にいた。 『平成』が1ヶ月もしないうちに終わってしまうのか。と、寂しく思いつつも、これから始まる新しい時代にワクワクしていた。 狙っていたわけではないけれど、自分の転換日と新元号の発表が重なったことは単なる偶然ではないような気もして、特別な気分だった。 * 新しい時代だから新しいことにチャレンジしよう。 そんな声もよく聞く。 そうしたいなぁという自分の気持ちも無視はできない。 どうしても突飛なことをしたくなってし

誰もキミを変えられないから、わたしを変えることにした。

馬を水飲み場に連れていくことができても、飲ませることはできない イギリスのことわざで、他人を変えることができないという意味がある。 英語で書くと「You can take a horse to the water, but you can’t make him drink.」。 * 「変わってほしい」そう思って相手に投げかけた言葉が届いていないなぁと感じる人、結構いると思う。そして、その度に「何で?」「どうして?」とイライラしてしまうこともしばし

いつだって、自然は隣り合うものだから

3.11 日本に住んでいる誰もが、「あの日を、忘れない」と呟く日。 それほどに甚大な自然災害が日本を襲った。 地鳴りのように揺れる足元、一気に押し寄せてくる波、帰らない人。あの日を思い出すたびに、どうしようも無い感情に襲われる。 親戚も知り合いがいるわけでもないし、行ったことがないし、当事者ではないけれど、ダイレクトに揺れを感じる地震は人生で3度目だった。 初めては、1995年に起きた阪神・淡路大震災。 しっかりと記憶に残っているわけではないけれど、ワンシーンだけは身