自分を甘やかす。
やっぱり、美しい人たちもいればそうじゃない人もいる。
そう思ったのは、3人の友人と知り合った場所の現実をみてしまったからだ。
自分はいつしか誰かや物事に対して、過度な期待するのをやめてしまった。それ自体、僕は別に悪い事なんて思ってもなく、むしろ自分を守るための自己防衛だと考えていた。
だから、その場所にも対してあまり期待なんてしていなかった。一個人の人間が動かしている場所なんだ。汚いところなんて腐るほどあるだろう。そう思っていた。むしろ、そういった汚さを「人間臭さ」と感じている自分がいた。
だから、その場所の汚さをしったところで以前の僕なら何も思わなかっただろう。せいぜい、「へー、そうなんだ。やっぱそんなもんだよな。」くらいに受け流していただろう。
だけど、それはあくまでも以前の僕であって、現在の僕ではない。ここ数日で美しい人たちを見た今の僕は、少し苛立ちを感じてしまったのだ。なぜ苛立ちを感じてしまったかというと、僕の大切な友人が騙されていたという事実が関係していると思う。
だけど、ここ数日間で形成された僕の価値観と、22年間の人生で形成された自分の価値観とでは、勝てっこないわけだ。
僕はその自分の価値観に少し嫌気がさしていた。だけど、友人の一人はこう言ってくれた。
「悪いのは騙す人たちだから、後ろめたさを感じる必要はない。」
いや、それはそうだよね。と口ではわかったふりをしていたけど、僕の指はメモをしていた。多分だけど、この言葉は自分を助けてくれる言葉の一つだ。と感じていたから。
だから僕は自分に伝える。
「その場所に居たければいればいいじゃん。大切な人たちが騙されたっていう事実を許せっていってるわけじゃないんだし。その許せない気持ちは、大事に取っておいてさ。その場所で出会えた大切な友人たちのように、大切な人ができるかもしれないよ。その可能性に賭けて騙されてみようよ。」
そう伝えると自分は、ありがとう。って言ってまた僕の中に溶け込んでいった気がした。
ここ最近は自分に我慢をさせ続けていたかもだから、これくらいはね。というのが僕の素直な気持ちである。
だけど、僕の大切な友達が騙されていたという事実は許したわけじゃない。でも、こういった気持ちになれるきっかけを作ってくれたのは紛れもないその場所だから。
大切な友人たちと出会わせてくれてありがとう。