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大学1年生よ、過去問は確認しました?

超忙しい方ためのこの記事のまとめ
過去問で出題傾向を確認してから試験勉強を始める方が効率的

 そろそろ大学も期末試験の時期だと思います。みなさま勉強は進んでいますか。お前はどうなんだよ。そう言われると、私はとても偉そうなことなんて言えませんが。
 ということで、今回、大学の試験勉強において基本中の基本について話していこうと思います。

 結論から申し上げます。できる限り試験の過去問を収集・確認せよです。法学部の成績評価は基本試験100%、すなわち試験一発勝負です。ですから、当日の試験に関する情報収集の重要性は格段に高いです。もし、試験当日に自分が予想だにしていない箇所が出題されたとしたら。それは落単を意味するといっても過言ではありません。ですから、ある程度出題されうる箇所を把握しておくことが大切なのです。

 ここで、試験範囲を絞る、もっと言えば山を張るなんてそれこそ落単の素じゃないかという反論もあるかもしれません。ですが、今更になって全範囲を片っ端から確認するなんてとてもやりきれないと思います。
 去年の私でしたら、試験が6つほどありました。そして、各科目試験範囲がそれぞれ200ページほどありました。計1200ページ分です。中高と異なり大学は細かく範囲を区切って試験を行いません。ですから、毎度の試験範囲は膨大なものと化すわけです。
 また、少なくとも法学部に関して言えば試験は基本的に論述問題が出題されるはずです。そして、論述式を採用している以上、そこまで問題数を増やすことができません。ですから、試験時間の都合上、重要な内容を出題した上でさらに重箱の隅をつつくような問題を出している余裕はないのです。そのため、超マイナーな内容に関しては時間効率の観点から後回しにしてもよいのではないかと思います。

 そして、この学習内容を絞り込むために必要なのが過去問分析なのです。         まず、過去問を集められるだけ集めてください。情報通な友人からもらうのがメジャーでしょうが、公平の観点から大学によっては過去問を公表していることもあります。大学のHP等も確認してみてください(学内者のみの限定アクセス対応はとられていると思います)。そして、講義名が同じであれば違う授業のものでも一応もらっておくべきだと私は思います(例 物権Aと物権B)。
 次に、収集した過去問を基に出題傾向を確認します。どんな科目でもここは出題されやすいという単元があります。そして、そういった単元は試験に頻出されているはずです。ですから、数年分の過去問を見てどの単元が多く出されているのか確認します。もし、自分の授業の過去問が十分にない場合は違う先生の同じ授業の過去問で確認してみてください。先生が違えど科目が同じであれば、学問上の重要単元も同じですから、十分その科目の重要な単元を把握することができると思います。
 それらが終わったら、頻出単元から学習を始めていき、それが終わったとしたら出題されたことがある単元、未出題の単元と順に学習していきます。

 最後に、日本の大学は海外と異なり、基本的に単位を落とされることがありません。そして、現実問題、大学の単位認定は相対評価です。ですから、受講者全員の答案レベルが低くとも全員単位不認定とはならないでしょう。 逆に言えば、それなりに解けたと感じても周り学生が大変よくできていたら逆に単位認定が危なくなるかもしれません。そのため、過去問に載っているような多くの学生が重点的に学習してくる内容が試験に出題された場合、皆の答案レベルが上がります。ゆえに、他の学生に合わせてしっかり学習しておく必要があります。逆に、他の学生があまり力を入れていなさそうな内容は、例え出題されても答案レベルが高くならず、相対的な自分の立ち位置が悪くなることもないということです。
 人より優れた点をとらなければならない受験と異なり、大学の試験は「人並み」にできていれば単位はもらえます。そういった他の学生から離されないといった意味でも過去問分析をしておく必要があります。

 そして、決して講義内容全てを確認することを否定しているわけではありません。本来それが学生のあるべき姿だと思います。また、単位を取得する上でも試験範囲全部を完璧に理解しているに越したことはありません。ですから、これはあくまでこの期に及んでのいわば応急措置論です。

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源 勝芳(法学部生ブログ)
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