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やはり法学部は真面目な人が「多い」。

 私は幾度か高校生向けの法学部紹介イベントに携わったことがあります。そして、かかるイベントでは始めのうちは参加してくれた高校生もすごく緊張しているゆえ、手始めに「法学部生ってどんなイメージ?」「真面目な人が多そうな感じがする人は手を挙げて~」と尋ねてみます。そして、そのように尋ねると、7割ぐらいの人は挙手してくれます。

 これでは誘導尋問気味に法学部生は真面目な感じだと無理やり言わせているようなものですが、正直のところ、私は法学部には「真面目な人が多い」というのは極めて正しい答えだと思っています。

 現在、私は総合大学に通っています。それゆえ、日々同じ大学でも学部間の違いを感じながら学生生活を送っています。

 その中で、まず、法学部生は他学部生よりも勉強にかけている時間は多いです。事実、試験前は法学部の学部図書館はほぼ満席となりますし、授業がほとんどない土曜日に図書館に行ってもそれなりの人数が利用しています。
 一方で、私は時々他学部棟で講義を受ける機会があるので、その際に図書館や自習スペースを覗いてみましたが、割と席は空いていることが多いです。

 また、一般的に黒髪の人は真面目だと言われますが、法学部生の黒髪率は他学部と比べて高いですし、染めていたとしても茶髪はともかく、あまり金髪の方は見かけません。

 他にも、黒髪率の高さに比例して頭髪制限のかかる塾講師バイトをしている人も多く、法学部で知り合った人に今やっているバイトを聞くと、体感3,4人に1人ぐらいのペースでそう答えてきます。同じことを他学部の友人に聞くと、飲食系が割と上位にランクインするため、相対的に見ても真面目な人の多いとされる塾講師をしている法学部生は多いと言えます。

 ところで、なぜこんなに法学部には真面目な学生が多いのでしょうか。私が思うに、法学部の試験は文系学部の中では大変な方であり入学後も一定レベルの勉強量は要求されること、講義内で犯罪成立要件や裁判手続といった厳格性が要求される学問を学んでいるうちに自然と考え方もそうなってくるだろうことが影響しているのでしょうか。

 ただし、これはあくまで「多い」です。決して真面目な人しかいないわけではありません。先ほど話したように、金色に髪を染めて格好いい服装をしている人もいれば(オシャレなのは純粋に羨ましいです)、お堅い人が多い法学部だとは思えないぐらいはっちゃけており、場を盛り上げてくれるような人もいます。

 また、法学部生と言えども必ずしも遵法意識が高いわけではなく、試験中にカンニングして処分を食らう人も中にはいますし、まして授業に出席しない学生なんてものはザラにいます。

 さらに、近年法学部の人気は凋落しているようで、お堅い雰囲気の法学部が第一志望ではなかったけれども、受験結果上、やむなく法学部に来ざるを得なかったという人も一定数います。

 結局のところ、他学部と比べてみれば確かに法学部生は真面目です。しかしながら、それはあくまで学部間で比べた相対評価にすぎず、それゆえ、やはり「真面目な人が多い」と表現するのが、法学部生のおおよその人柄を紹介する上での最適解だと言えます。


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源 勝芳(法学部生ブログ)
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