予習・復習
ハンバーガーが好きだ。
特にどこのハンバーガーがいいっていうのはないが、決まってハンバーガーが食べたくなる。
ただ、ちまたではハンバーガーは体によくないと言われている。
ジャンクフードなんていう名前まで付けられている。
いかにも体に悪そうだ。
その情報を鵜呑みにし、ハンバーガーはある程度間隔を空けて食べるようにしている。
その日もハンバーガーが食べたくなった。
メニューも大体把握してるし、作られるのも早いのを知っているのでマックにした。
食べることに便利さを優先した選択だ。
いざいってみると、店の外まで列が出来ている。
そんなに?
並んでる人は、僕のように便利さか、または金額面でマックを選択したのだと推測する。
やめた。
ハンバーガーを食べることをではない、マックで食べることを。
そういえばもう少し行ったところに、3rdバーガーがあったな。
行ったことはあるが、1、2回程度である。
どんなバーガーがあったかよく把握していないが、その日はそこにしようと決めた。
多少の不安がある、なぜならよく分からないからだ、お店のことを。
たしか、店員さんは可愛いらしい子が多かったな、
でも店内は狭かったぞ、あまり居心地はよくなさそうだったな、
木目調の作りでおしゃれだったな…たしかに誰かが言ってたように味も美味しかったなぁ…混んでたらどうしよう…
などと考えながら店に向かった。
空いていた、ここにしよう。
すぐレジだったので、心の準備があまり出来ていない。
定員さんにオーダーを聞かれた。
可愛い子だった。
メニューを見る、どれを頼むか迷う…なかなか決まらない…
無言の圧力を感じる…
その可愛い子からだ。
早く頼めや…
可愛い子からの心の声が聞こえた。
チーズバーガーのセットにした、その可愛い店員さんはとても愛想良くオーダーを受けてくれた。
オーダー後席つき、あの圧についてふと考えた。
言うまでもなく今はネット社会である。
検索すればほとんどの情報が手に入る。
3rdバーガーのメニューもしかりだ。
3rdバーガーを食べる想定は事前にしていなかったが、ハンバーガーとどの地域で食べるかは決めていたはずだ。
当然、今の世の中であれば、マックがダメだった場合の他の選択肢を予測して、地区のハンバーガー事情まで考慮し、事前の下調べまでを必要とされる時代である。
それを予習と呼ぼう!
また、今回のようにマックを避けるケースはこれからもあるだろうから、食べ終わって、飲み物でも飲んでいる時にメニューをチェックしておく。
それを復習と呼ぼう!
これををしておけば、可愛い店員さんもスムーズに接客できるだろうし、選んでいる無駄な時間も無くなる。
っていうことをあの可愛い店員さんは知っているのだ!
あの圧力は。
ちゃんと調べてから来店しろや、こういう時代なんだから
ということで納得した。
過去にさかのぼるが、小学校の時に石島君という子がいた。
学校の他に毎日4時間勉強をしていた。
信じられなかった。
何を勉強しているの?と聞くと予習・復習だという。
正直、あまりピンとこなかった。
その後石島くんは地区で1番頭の良い都立高校にいった。
小学校の時は僕とそこまでテストの点数は変わらなかったが、予習・復習をしない僕はどんどんテストの点数が低くなっていった。
石島君はいつも95点以上だった。
今頃石島くんはどうなっているのだろう…
ビジネスにおいても事前準備がしっかり出来ていない奴の会議やプレゼンはグダグダだ。
そいつのためにすべてが台無しになり、ダメな奴とのレッテルも貼られる。
また、改善点を把握するためにも事後検証は必要となる。
それが今後に活かされる。
予習・復習、小学生が使うような言葉だか、成功のためには必ず必要である。
MOKKEI