失敗しても立ち直れる子に育てる【レジリエンス教育】子どもの心を強くする声かけとは
子どもをとりまく環境のストレスが増加する中で、逆境に負けない心をどう育てていくかがテーマ。
「レジリエンス教育」とは、子どもたちの精神疾患の広まりにストップをかけ、逆境にも負けない心をつくる、最新のポジティブ心理学をベースとした教育方法。
レジリエンスは英語で「回復力」を意味する言葉。
国内におけるレジリエンス教育普及の第一人者である著者・安達啓美(あだち・ひろみ)さんは具体的な効果を下記に表した。
・進級、進学、転校などの環境の変化にも対応できるようになる
・コミュニケーション能力が上がり人間関係が良くなる ・失敗しても立ち直りが早くなる
・新しいことにもどんどん挑戦できるようになる
・難しい問題にも粘り強く取り組み、成績が上がる
・考え方が柔軟になる
レジリエンスを育てる声かけ実例
実例1:「学校に行きたくない」「学校で嫌なことがあった…」と子どもが落ち込んでいるとき
「なぜ行きたくないの?行けば楽しいよ」「そんなこと気にする必要ないよ」…などはNG。
「教えてくれてありがとう」「そっか、そっか。ゆっくり休もう」というように、「助けを求めてきたことに感謝する」のが第一歩。
まずは話を切り出しやすい状況を作ることが大事。
実例2:転校や進学、クラス替えなど、環境の変化に対して不安になっているとき
「大丈夫!すぐ慣れるよ」「しょうがないでしょ」とバッサリ切り捨てるのはNG。
「大きな変化は誰でも不安になるよ。あなただけではないよ」「それは不安だね…でも新しいところで楽しいこともありそうじゃない?」というふうに、良い面に意識が向くように働きかけるのがよい。
→新しい環境にも良さがあることに気付けるよう、目線を変えてあげる
⇨声がけ次第で子供のやる気は大きく変わる。
ただ、本項のようにレジリエンスの強化には、問題に対しての解決力(声がけというツールの中で良い方向に考えること)の強化が必要。
親自身は複数ある回答を子供が良い方向へ向かえるような手助けをしてきいたい。
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