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攻極の異常な消費 または私は如何にして効率を気にするのを止めてアイチャレ全二まで走ったのか

 人類最後のアイチャレ全二、超人主義者のレ一・シュガーハットです。

◇7月22日23時 次イベ予告

再復刻はなかろうと踏んでいた頃の🎩図

次イベを確認した🎩図

 御承知の通り7月22日は佐藤心の誕生日であり、何の因果か私レ一・シュガーハットの誕生日でもある。とんだ誕プレもあったもんだ。


 さてアイチャレとは近現代モバマスにおける最重要イベントである。

 ユニット撃破報酬のメダル付与数がそもそも多く、メダルチャンスから排出されるアイテム割合も高いため、時間をかければかけるほどプラチケを含むあらゆるリソースが増えていく。アイテムが減らないため課金は全く当てにならず、必要なのは効率に見合う程度の戦力と時間とポチポチ能力のみ。よって走れる時間とスタミナさえあればソ廃は走れるだけ走り、当然チャレキチが突っ走る分ボーダーも異常に加速する。

 ゆえにアニバアイプロとは別ベクトルで最も全一が獲りにくい伏魔殿イベと化したのが近現代アイチャレである。


 それでも勝たねばならない時はある。
 きらきらモデルアイチャレは佐藤心が重要な立ち位置にいるイベントである。

 上位アイドルである工藤忍のP、またはリニューアル前上位の諸星きらりの、あるいは佐藤心・松尾千鶴・白菊ほたるのPが1位になる分にはいい。が他の機k誰かに全一を獲られるのはどうにも気が済まない。であれば私が獲るしかない。

覚悟完了2

 勝機は復刻アイチャレならではのスケジュールにあった。

 こちらは復刻きらきらモデルアイチャレの一つ前の復刻アイチャレ『ロックスターアイチャレ』におけるレッスン対象アイドルのスケジュールである(アイドルマスターシンデレラガールズwikiより引用)。

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 このように第1ラウンドはレッスンアイドルが一人のみ、第2ラウンドから二人目、と日を追うごとに解放され、最高効率であるSP33,000,000ユニットが出る3人目が解放されるのは4ラウンド目以降になる。あらゆるリソースが増えていくいわゆる無限チャレはSP3300万ユニットを倒せることが条件となる。よって効率で動くであろうチャレ機チ連中は最高効率が解放されるまで大きく動かない。
 この3ラウンド4日間の猶予こそが(人類)勝利の要であった。


 そうと決まれば先立つものは戦闘準備である。しかしさほど大掛かりなことはしなかったと記憶している。

 さしあたっては日程調整だが、私は自由業(ヤは付かない)なのでどうとでもなった。きっと毎日が日曜日である。

 また資金。モバマスは辞書で引くと課金と出るほどの札束ゲーだが、そもそもアイチャレは前述の通りアイテムがまるで減らないイベントであり、攻極ですらスタドリは減ってもCPブレッドは碌に減らないイベントであるため、課金については殆ど考える必要がなかった。

 あとは睡眠。(個人的)不倶戴天の敵であるが、これについては元々気合を入れれば2時間睡眠でもある程度正常に活動できるという自分の体質もあったことから特段工夫を要さず、一先ずインターバルの1時間睡眠のみで可能な限り稼働をすることにした。またそれでも限界になった時のための秘策も常日頃から訓練・用意していたが、これについては後述する。

 そして兵糧。この点は特に工夫もしていなかった。時速を詰める必要がありながらやや複雑なアイチャレは反面通信規制にかかりやすいと言える。つまり規制にかかる度に食事と排便をすれば良い。サプリメント等についても普段使いのものをそのまま流用した。
 強いて言うならお腹を壊さないようにするくらいだが、私の場合は最悪ザラメと水のみで活動が可能という性質を持っているため、この点については非常に楽観的だった。

 強いて言えばアイチャレ全期間を走り切る強い意志だけを準備し、アイチャレ開幕を待ち構えていた……。


 ところでアイチャレは例によってスタ極有利のイベントである。メダルチャンスから返ってくるハフスタにより、バランス垢ですら消費プラマイゼロでCPブレッド・プラチケその他諸々が増え、スタ極に至ってはハフスタすら増えていく究極スタ優遇イベント、そして圧倒的攻極不利イベント、それがアイチャレである。


Q.では攻極である私はどうしたでしょうか。


A.攻極でアイチャレを走り始めた。


 ソ廃とはそういうものである。スタ万本持ってたし、多少はね?


◇23日15時 開幕、異変、そして地獄

開戦宣言をする🎩図

 速攻でパワー持ちを買い揃え、人気度を振り、親愛度をMAXにし、時に特技Lvを12にする。それがイベラン初動の常道だったが、その途上、強烈な違和感が私の手を止めた。

 お……おかしい……何か……何かが違う……!

 異変の正体はアイチャレTOPページにあった。

 動揺のせいかスクリーンショットが残っていなかったため、アイドルマスターシンデレラガールズwikiより引用した復刻きらきらモデルアイチャレのスケジュールをご覧いただこう。

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 聡明なる読者はもうお気付きであろう。
 そう、今回のアイチャレは……よりによって今回から……初日時点で最高効率が解放されていたのである……。

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 他でもない運営による裏切り。
 かくして目算はにべなく霧散し、地獄の8日間が始まる。


 とはいえ嘆く暇などなく、遮二無二と走り出す。

 イベ初動は気合と根性の世界である。不眠不休を前提とした場合、カフェインはすぐに耐性が付くため初動での使用は極力回避したい。よって始めはただひたすらな精神力によってのみ耐え続けることが望ましいのだ。

 しかし辛いものは辛い。ストレス軽減の策は予め用意しておきたい。私の場合はDiscordによる通話が不眠不休活動の一助となった。
 アイチャレは他イベと比べてユニット難易度の判別など、視覚に依存する要素が多い。そのため映像媒体よりは音声媒体の方がリソースがバッティングしなくて済む。また個人的には受動オンリーの媒体よりも相互の会話という能動性がある通話の方が性に合っていた。

 Discordを当てにするのなら予め通話が立ちやすいサーバー、またいつでも通話に参加できるようできれば複数のサーバーに入っておくことが望ましい。
 その点私は個人サーバー『帽子屋』を持っていたため、通話相手に事欠かずに済んだ。以降(人力稼働の証明のためにも)インターバル1時間の睡眠時を除けば文字通り24時間常に通話にinし続けることとなる。


 そうしてしばらく走り続けているうちにある事実に気付いてしまう……。

 例えばLv330台の場合、攻極のスタコストが160前後のところ、スタ極は780前後。およそ5倍弱である。
 スタ11消費を続けたとき、スタ極が70歩超ポチれるところ、攻極は僅か14歩で止まる。そして都度スタ回復ページに変移、回復手段を選択する手間が挟まる。スタ極の5倍程度の頻度で。その間に本気ゲージタイムは過ぎていき、時速の低下に帰結する。この時点では-1000万ptと概算していたが、結果的に3~4割ほど時速が低下することが判明している。

 根本的な時速差という資産でも課金でも解決できない現実が横たわる。
 しかしながら私は走り続けた。あの場にあっては強がりだけが私を突き動かしていた。

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 その一念が通じたのか――

疲れからか謎の口上を述べる🎩図

 僅かな光明……瞬間全一の座を手に入れることに成功する。アイチャレ開始から3日目、およそ45時間目のことだった。

 しかしアイチャレはまだ続く。総時間170時間のうち四半分に到達したばかりである。そう……時速や効率などの差はあれど、アイチャレの根幹は稼働時間に集約されるのだ。


◇26日~ 足掻く攻極

 68時間連続稼働に到達。

1位を死守しつつ妄言を吐く🎩図

 90時間目周辺で眠気と疲労がインターバル1時間睡眠とカフェインの壁を超え、限界に到達。様々な症状となって私の身に襲い掛かった。自律神経失調認知・意識障害である。

 自律神経失調の症状は様々であるが、私には特に足の熱りが強く出た。保冷材で冷やそうとも耐え切れないほどの燃えるような熱さが足を襲うのだ。こればかりは意志だけではどうしようもない。

 認知・意識障害については説明が難しいが、あえて言語化すると、

・『スタミナを消費してユニットを出し、CPを消費してユニットを倒す』というアイチャレの一連の流れが思い出せない理解できない
・『スコア : 0 / 33,000,000』といった文字列が視認できない
・最終的にウィンドウとデスクトップの境界が判別できず、デスクトップをクリックしてしまう

といった症状である。

 あまりにも酷いためストレッチやシャワーを浴びるなど、時速低下も承知の上でのケアをしながらも不眠と不休の稼働は続く。

 100時間連続稼働に到達。

  この辺りで眠気と自律神経が限界に来たのを察知。
 そしてまだ実験段階にあった超人睡眠法ことウーベルマン睡眠を実戦投入する。

 ウーベルマン睡眠とは多相睡眠の一種である。
 人は入眠から約20分かけて深い睡眠に移行する。その後浅い睡眠に移行、1.5時間ごとに行き来し、9時間睡眠であれば都合6度に渡って深い睡眠を摂ることになる。
 そこで入眠20分後の深い睡眠を摂った時点で(無理矢理)覚醒することにより20分で実質1.5時間分の睡眠とし、それを4時間に一度・日に6回行うことで擬似的9時間睡眠を実現する多相睡眠の最高到達点であるが、修得に至るアプローチについては長くなるためここでは省く。

 実験段階でのぶっつけ本番実戦投入だったが実用化に成功
 これにより更なる稼働を目指すこととなる。


 ここで彼奴……もとい奴が動き出す。プライバシーに配慮して一文字伏せさせていただく。

 2○aである。

 常日頃からいわゆる等速直線運動をしていることで(悪)名高く、このアイチャレでも動き続けているのを観測していたが、28日の時点で急激に加速、連続で時速6000万ptを出し、十傑外から一気に4位前後に付けてきていた。

 そこで途端に問題になるのがPRAである。
 先刻承知の通りこのアイチャレは佐藤心の誕生日に発表されたものであり、即ちこの週は佐藤心の誕生週である。佐藤心Pとして、できればPRA1位も奪取しておきたい。
 しかしよりによって当時の私は奴と同じS5だった。この時点で私は週間ファン数では負けていた(これだけ稼働しているのに🤔)ため、エナを使って道場殴りによるファン数稼ぎをしなくてはならない。

 塗炭の苦しみの中、インターバル中に道場巡りによるファン数稼ぎを敢行。佐藤心誕生日週S5PRA1位を無事奪取する。


 しかし真の地獄はこの先に待ち構えていた……。



 さてここで一つ私が実践している通信規制回避テクニックを紹介する。

 御存知の通りモバマスのスタ消費には通信規制が存在する。これを避けるには環境に合わせて規制のかかり辛いリズムを探り出し、BPMに変換して身体に刻み、常に一定のタイミングで押し続ける能力が必要となる。
 そのために一定のBPMの曲に合わせてポチったり、メトロノームを聞きながらポチったりと人によって工夫の余地があるが、どうしても向き不向きが存在する。

 そして私も各種方法を試し尽くした結果、辿り着いたのが――

ケツバイブ走法である。

 概要はこのtweetの通りである。
 クッソ汚い字面
とは裏腹に非常に実用性が高く、

・聴覚で入力し触覚(指先)に出力する他の方法と比べて、触覚から触覚に直で出力できる分ブレが減る
・聴覚を支配しないので通話などを並行しても支障をきたさない
・メトロノームを聞くのと比較して妙にリズムが体内に残りやすい(体感)

といった様々なメリットがある。

 バイブレーションメトロノームの発見後「膝の上に置く」「ニット帽で頭頂に固定する」「太腿の間に挟む」「背もたれと背中の間に挟む」等を試したが、いずれも振動が余所に逃げてリズムが感じ取りにくくなるため、上記の通り尻の下がベストである。

 またこの方法は既に複数のソ廃に伝授しているが、いずれも一定の効果と評価を得ており、再現性・汎用性も高いテクニックであると思われる。

 クッソ汚い名称さえ無視すれば非常に実用的なテクニックなので、是非お試しあれ。


◇29日~最終日 絶望の先で

 誕生日週S5PRA1位を獲得した直後、チャレ開始からおよそ130時間目のことである。
 奴がとんでもない動きを見せる。誰のことかもうお分かりかもしれないがプライバシーに配慮して一文字伏せさせていただく。

 ○waである。

 当時のアイチャレでは(人間の)時速は6000万ptが限界であり、安定時速ではよくて5000万pt程度、大抵は4000万pt台が関の山である。
 攻極である私は更に3割~4割ほど引いた2000~3000万程度が安定的な時速であり、それを精神力という名の稼働時間で補っていた。試しに完全に効率を無視、全ユニット判別なく全部CP3消費で殴り倒す全部右(無論ドチャクソにアイテムが減る)をやっても6600万弱が限界だった。

 ところがである。相手は限界時速を易々と超えてきた。
 なんと時速7000万、8000万を出して一気に私を抜き去る。それどころか時速9000万近くまで加速、その後も休む様子もなく連続稼働してくる……。


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当時の🎩図


 衝動的に長めの休息(3時間くらい)を摂ってしまう。

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 しかしまだ走る。走り続ける。止まったところには何もないのだから。

虚勢🎩図

 そしてその後も走り続け……ついに最終日。

(三島由紀夫『金閣寺』より抜粋・改変)

 40億ptに到達。実はこの時点で既に前回のロックスターアイチャレの1位27億ptを遥かに上回っている。

 だが1位に届くことは抜かれて以降ついぞなかった。そして――

 2位でフィニッシュという結果に辿り着く。
 しかし確実に消え難い敗北の痕を遺していったのであった……。


◇おわりに

 いかがだったでしょうか。後進の方の参考になれば幸いです。なるか?

 さて今回私は勝機を稼働時間に委ねました。では攻極の身で40億ptを稼いだ私は果たしてどれだけの時間で稼働していたのでしょうか。デレマスボーダーbotちゃんのTwitterで数えてみましょう。

 デレマスボーダーbotちゃんの時速ランキング上では、アイチャレ8日間7ラウンド=170時間中164時間(96.47%)で稼動していました。

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 実のところボーダーbotちゃんの時速ランキングを使った稼働時間の推定はかなり不正確です。1分でも動いてさえいれば残り59分は止まっていたとしても動いている判定になってしまうためです。とはいえ当時はこれでしか稼働時間が導き出せなかったのですが……。

 そこで当時はなかったボーダーbotちゃんwebポータルの新機能・合計アクティブ時間を参照してみましょう。
 Twitter上の1時間刻みの時速とは違い、こちらは10分刻みで計測し合計アクティブ時間を出してくれるため、より高い精度で推定稼働時間を弾き出すことができる、とても便利な機能です。ありがとうボーダーbotちゃん。


 結果、アイチャレ全期間10,200分中8,850分(86.76%)で稼動していました。

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 ウーベルマン睡眠を完成させた今なら稼働率90%以上も現実的に達成できると思われます。なんで攻極なんだろうね。

 攻極というクソデカハンディキャップが足を引っ張る以上、純粋な時速差で敵いません。そして私は攻極アイチャレ走りをするにあたり、スタ極ないしバランスでは減らないであろうスタドリを、概ね2万本ほど消費していることも付け加えておきます。



モバマス運営くんへ

私をスタ極にさせてくれ

(振り直し攻極並の感想)



 ご覧いただきありがとうございました。
 今回もFAQで締めの挨拶とさせていただきます。





◇おまけ・限界突破用摂取物(合法)

 不眠不休活動にカフェインや栄養ドリンクの類は誰でも簡単に思い付くと思うので、他の人が使ってなさそうなものを紹介します。一応ですが、全て合法の物質です。

テアニン
 アミノ酸。安眠サプリメントとしてドラッグストアでも販売されている。
 仮眠の効果を底上げする他、カフェインとの併用により集中力を高め、カフェインの副作用である焦燥感等を軽減する効果がある。
 多量摂取による副作用が皆無なことも喜ばしい。

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