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子どもの自由研究を一緒に楽しむ! (1)

「いらない宿題」と名高い自由研究。
勤務校では、必須ではありませんし、それが今後の流れだと思います。
しかし、今も出している学校は多いようで…、親がやる、メルカリで買うなんて話も出ています。

でも、でも、やりようによっては、親子で楽しんで夏の思い出になり、しかも子どもの成長につなげることができるものだと思っています。

受験勉強の計画表をエクセルで作っている家庭なら、エネルギーの一部を、1年生から5年生まででもいいから、子どもの自由研究にも割いてあげてほしいです。

もちろん、親が子どもの宿題を気にかけてあげる余裕がない家庭もあるはずで、万人に言えることではないのは分かっています。そのために、ほぼ1日で済ますパターンを、(1)に載せます。
でも、可能な人は、ぜひ、この機会を生かしてほしいです。小さいうちは、一人ではできないですが、並走者がいると、子どもは伸びるのです。時間をかけてもいい方向けは、(2)に書きます。

たくさんの自由研究を見てきて、我が子3人×6年で18の自由研究に一緒に取り組んだ私が、自由研究について語ります。

自由研究で得られるもの

・自分の好きなことをとことんやってみる経験
・何でも知ろうと思ったら、調べられるんだという実感&調べるスキル
・実際に、手を動かしてやってみる、触れてみる、見聞することの面白さ
・まとめ方(見せ方)

さらに、受験勉強のように人と同じことを競うのではなく、人と違うことをすることは、自分らしさ(自分の強み)を獲得することに繋がり、最近の大学受験で増えている総合型選抜や就職にもつながってくることを、実感しています。

これらが、自由研究に一緒に取り組むことで我が子に得られるのです。そして、個に寄り添って、その子の個性を伸ばすことは、親や身近な人間にしかできないことだと思います。


時間をかけられない場合=1日+αでなんとかする

①普段手作りしないものを一緒に手作りする。

 気軽で楽しいのは、食べ物。
 例えば、パンを焼く、うどんを打つ、餃子を皮から作る、イカを解剖してから
 刺身にするなど。
 夢はパティシエなんていう子ならお菓子作りでもいいですね!
 
 料理以外にも、アクセサリーや手芸、ミシン(ゴムのギャザースカートならす
 ぐできる!)初めてのプラモデル、木工作(子どもはノコギリや釘打ちが大好
 きです。)、等から、我が子が興味のあるものを選んでください。(とにかく
 やること自体が、楽しいものがいいです!)
 
 忘れてはいけないのは、写真をいっぱい撮ること。材料を並べたところから、
 手順ごとに1枚以上、お料理番組ではないので、手元写真だけではなく子どもの
 笑顔込みの写真をたくさん撮りましょう。試食や使うところまでしっかりと!
 
 今は、簡単な作り方もネット上にいっぱい載っていますから、意外となんでも
 できますよ!
 これまでに見た中で面白かったのは、たくさんの紙飛行機を作って飛ばして、
 よく飛ぶ形はこれだ!とランキングをつけたものでした。なかなか東京のマン
 ションでは、そこまで飛ばせないですが、田舎のおばあちゃんちが広くてそこ
 でやってみたくなったそうです。

②まとめ方


 完成したら、100均で好みの色画用紙を買ってきて、写真を貼り、一言解説をつ
 けていきます。本文は鉛筆がおすすめです。薄く線を引いたり、吹き出しをつ
 けてそこに書いたりすると、汚くなりにくいです。ここは、色鉛筆を使うと、
 カラフルな感じになります。ペンは使いません。小学生にとっては、間違って
 も消せることが重要です!
 画用紙は横にして、矢印で右に進む感じがいいです。小さい子は縦の画用紙を
 使うのが難しいことがあります。低学年は、字も大きいので、色画用紙はおす
 すめです。
 
 時間に余裕があれば、「小麦粉でできているものは何があるか?」「日本で食
 べるイカの種類」「大好きなケーキ屋さんに売っているケーキの名前」「プラ
 モデルの始まり」などをちょっと調べて1ページ足すと、研究っぽくなります。

 あとは表紙を作って、時間があれば、目次や、「はじめに」、「終わりに(ふ
 りかえりや感想)」等を書いて、重ねて、穴を開けてリボンや紐で閉じてあげ
 てください。
 
 表紙にも、もちろん笑顔で作業中の写真を1枚は貼りましょう!
 題字を太く書くと見やすいことや、長い研究の場合は見出しに番号をつけると
 分かりやすいことも、こういう機会に教えられます。
 書くことが嫌いな子の場合、文字を少なくする。タブレットやPCの練習を兼ね
 て作るというのもありだと思います。その場合は、一生懸命入力している姿の
 写真も忘れずに。

 他にも、中学年くらいになったら、A4のレポート用紙を使って綴じたり、クリ
 アフォルダに入れるなどのやり方もいいですよね!

③おでかけを生かす

 旅行、博物館、動物園、水族館、牧場、美術館等に行くなら、①の場合と同様
 に、とにかく写真を撮ってくることで、後でまとめることができます。
 蕎麦打ち体験、陶芸体験なども①と同様にできますよね。
 生き物好きな子なら、動物園や水族館で、好きな生き物に絞って、その細部の
 アップなども撮ってきて、後で特徴を調べて、少し解説を書いたり、美術館な
 ら、アーティストについて紹介したりするといいですよね。
 

④共同研究

 これは、私は3人目にしてようやく気付いたので、ぜひ、皆さんにお薦めした
 いです!
 兄弟でもいいですが、学年が違うと興味が合わないことも多いので、学校が違
 う友達や従兄弟などと、一緒にやることです。同じ学校だと、同じ研究という
 ことがはっきりしすぎるので、違う学校の方がお薦めです。
 
 例えば、①の最後に書いたおばあちゃんちで紙飛行機だったら、同時期に泊ま
 りにくる従兄弟も巻き込めば、紙飛行機は作るのが半分ずつで済むし、写真係
 は2人で分担できるし、思い出にもなります。
 
 私は、干潟の生き物を探しに行くときに、同い年の子をもつ同僚とタッグを組
 みました。見つける生き物の数は、明らかに増えますし、海だから、交代で写
 真係をすると、もう一人は生き物探しに参戦できました。しかも、子ども同士
 も仲良くなって、楽しい思い出になっています。
 幼稚園や保育園の友達や、習い事の友達もいいかもしれませんね。

こんな感じで、体験をまとめることは、親子の思い出になりますし、子どもらしい作品が残る良さもあります。

気をつけたいのは、子どもの好きなこと以上にしないこと。
私も、こちらが突っ走ってしまった年がありました。特に、低学年の男の子は、とにかく書くことが嫌いな子も多いので、無理せず、短くポイントのみ書かせるといいと思います。
逆に、書くことが好きな子だったり、イラストが好きだったりしたら、そういうところをどんどん生かしてあげてください。


 
 


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