『20歳のソウル』を観てほしい
先日『20歳のソウル』という映画を観てきました。
観に行く理由としては出演している佐野晶哉くんの演技を目当てに、という気持ちが大きかったです。健気なジャニオタなので。
音楽経験と才能が評価され、秋山監督から「この役は君にしか出来ない」とまで言われた佐野くんの演技、いったいどんなもんや....と思って、私は夜な夜な鑑賞に出掛けたわけですよ。
役者さん全員心に刺さりまくりからの涙でマスク水没
↑あ〜あ 私にもっと語彙力があればな〜.....
いや本当にね、ねえ...言葉でどう表現すればいいのか。
私、「感動した」って言葉を安易に使いたくないんです。特にノンフィクション作品に対して。
「感情を動かされた」という意味の「感動」なら全然問題無いと思うんですが、『20歳のソウル』に関しては安易に「感動した」「めっちゃ泣けた」とかって言いたくなくて。それで表現に困っています。
ネタバレしないように書くと、市船吹奏楽部員だった浅野大義くんの人生を描いた作品です。彼がその生涯において音楽とどう向き合ったか、彼にとって音楽がどれほど大切で原動力となっていたか。また、彼の存在や音楽がどれだけの人を支えているか。
かな。
正直に言うと136分にまとめるのは難しかったんじゃないかな、という気はします。(もし製作関係者の方の目に留まってしまったら申し訳ありません)
高校時代の部分は斗真の件やトランペットの女の子の件など要素が詰め込まれています。野球部の彼の件とかね。もちろん大義くんの人柄を描くにあたって外せないエピソードなのですが、スピード感が凄いです。
吹コンの辺りまで私の涙腺は油断していて、「楓珠くん顔が良すぎ」「佐野くんアンタそんな高いとこ座ってコラ!!!」「神尾楓珠さん本当に顔がいいな」とか考える余裕がありました。
ああ、でも旗振りのシーンはなぜか凄く心にきます。
私はごく小さなシアターで鑑賞しましたが、旗振りのシーンだけは特に解像度が高く見えました。
凄く、本当に凄く綺麗です。
たぶん見る人によって色々なことを感じ取れるんじゃないかと思います。
......ネタバレしないって書いたしネタバレしたくないけどめちゃくちゃ書きたくなってしまうな。鎮まれ感情
私はこれを読んでくださる方に '''劇場公開が終わるまでに''' 観に行ってほしいと思っているので、観に行きたくなるポイントを書きますね。
この映画、キャストとしては主演の神尾楓珠さんやジャニーズから抜擢された佐野晶哉くんに気を取られがちなんですが、周りの方もとっても素晴らしい役者さんばかりなんですよ。私はキャストの情報をよく知らないまま鑑賞して腰抜かしました。
先生役の佐藤浩市さんをはじめ、尾野真千子さん、高橋克典さん、平泉成さん などなど。
特に石黒賢さんが登場されたシーンでは驚いて涙止まりました。こんな短時間の出演で!?よろしいんですか!!!?
わかるでしょ、本当にね、豪華なんですよ......私みたいな若い子だってねこの俳優さん達皆さん好きですよ.......だから観に行ってください。
あとは、そうですね。「泣ける映画」として消費するのが本当に申し訳ないくらい、生きることを真摯に描いていると思います。
シーンの詳細には触れたくないので伏せますが、何度も嗚咽が止まらなくなりました。屋上でソウル演奏して応援したり、彼女にしがみついて泣いたり、告別式とか(ネタバレギリアウト)
映画を見ながら時々我に返ってしまって、「これを感動作品として消費してしまっていいのだろうか」「これじゃ夏の某チャリティーテレビと一緒では」とか考えながら観てしまいました。だけど、大義くんは「死ぬことで自分が無くなっちゃう」ことを恐れていました。ならば1人でも多くの人がこの作品を見て、彼の音楽を知り、今を大切に生きようとする方が良いのではないか。そう思って自分を正当化し、このように記事を書いています。
残念ながら『20歳のソウル』はとても上映館が少ないのです。
テレビでのPRも結構少なかったし、作品自体知ってる人が少ないのではと思います。おまけに公開から1週間ちょっとで上映回が減らされています....ギャン泣きです。
人生の中でここまで誠意をもって製作された作品に出会えたことが奇跡的なことだと思っていますし、浅野大義くんの考え方・生き方に触れられたことで日常の重みについて考えるきっかけになったと感じています。
また、サブスク解禁を待っても良いのですが、映画館の大画面であの旗振りを見られたことに私は意味があると思っています。少しでも多くの方にこの作品の魅力が伝わりますように。
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