ラグビーとぼく その4
ラグビーとぼく
というタイトルでの投稿も今回が最終回です
前回までのざっとしたあらすじ
ひ弱な少年だった僕が
地元のラグビーの古豪である進学校に入学
強くなりたいという気持ちでラグビー部に入学するも
昭和的なスパルタ練習と
1年生は奴隷というカースト制度
セービングという名の2年からのしごき
そして夏休みに入り、地獄の校内合宿も残りあと1日
明日は自由が待っているその夜
1年にはルール講習会が開かれるも謎の講習会
ひとり。またひとり呼ばれてはいなくなる同級生
そしてついに自分の名前が呼ばれた
2年の先輩に連れられて行った先は一番奥の部屋だった
入れという指示のもと中に一歩入った
入った瞬間に理解した
これはルール講習会ではないなと…
入った正面奥、窓ガラスを背にローテーブルに座る巨漢の漢達
これは校内合宿を手伝いに来るOBである(現役大学生のラガーマンね)
そしてその前にはなぜか布団がひいてある。。
そしてその布団を取り巻くように2年全員が直立不動の姿勢
えっ?
何これ?
訳もなく緊張するぼく
「座れ」命令口調の2年
この場所で座るといったら必然的にOBの真正面で布団の上しかない
なんだかよくわからずあぐらをかいて座ったぼく
とその瞬間。若干食い気味に
「正座だよ!!!!!」と一斉に2年から怒鳴られる
すると正面のいかついOB達が
「おめ〜ら、1年にどんな教育してんだよ〜〜〜!!!!!」
と2年に対して怒る
それを受けて2年生は全員で「すいませんっ!!!!」と
大声で唱和
もうそんなやり取りで完全に気をのまれ
緊張を通り越して完全にブルったぼく。。汗
「身長、体重、出身中学とポジション言え!!」
ぼそっとOBが言う。緊張してぶるってる中、いきなり言われたから
よく聞こえずにおもわず
「えっ?」
そんな「えっ?」に2年が食らいつく
「えっ?じゃねんだよ〜!!!」「ちゃんと答えろよ!!!」
そしてOBが言う
「おめ〜ら、1年にどんな教育してんだよ〜〜〜!!!!!」
で2年全員で「すいませんっ!!!!」と大声で唱和
「170センチ、55キロ。出身中学は足利第二中です。
ポジションはいまのところフルバックです」
と答えるぼく
もちろんぶるってるのでいつもの声が出ずに小さい。。
すかさず
「声がちいせんだよ〜〜!!!」と2年に怒鳴られ
また「おめ〜ら、1年にどんな教育してんだよ〜〜〜!!!!!」
で2年全員で「すいませんっ!!!!」と大声で唱和
そんなことをことあるたびに繰り返されたのち
ふいに「上半身ハダカになれ!!」
おもわず「えっ?」
でまた怒鳴られ、OBが吠え、でまた2年が謝る
そしてTシャツを脱いだハダカのぼくに「おまえガリガリだな〜〜失笑」
「筋トレが足りね〜んだよ!!!」
「おまえ、V字腹筋知ってんか?」
えっ?ぶいじふっきん??なにそれ?知らないし…
そんな感じでキョトンとしてるとまた怒鳴られる…
「V字腹筋も知らね〜のかよ!!」
でまたいつものやり取り
「おい2年こいつに見本みせろ」と呟くOB
その言葉を受けて素早くOBの前で見本を見せる2年の先輩
寝転んだまま、腹筋と背筋の筋力だけで
両足と両手を同時にあげてVの字をつくる腹筋運動である
「おまえガリガリだからなぁ〜」
「14529回な!!!!」
えっ?1まん4せん?無理だろそんな回数と思いつつも
だったら早くやるしかない!!と思い
ブリジ腹筋の体勢になるべく寝転ぶ
そうすると
「OBに足むけんじゃねーよ!!!」と怒鳴られ
またいつものやり取り
で勝手にやろうとすると
「勝手にやってんじゃねーよ!!」怒
「今から数えるからそれに合わせてだよっ!!!」怒
上半身ははだか
ラグパンの下はフルチン
寝転んで今から1万回以上もV字腹筋するのか
しかも布団のうえで…
どんな無防備でしかも無力で…
「じゃぁやるぞ。」
「い〜ち!!に〜い…」
うわっ!!凄いゆっくりなペース
これで1万4千回か〜…….
「さ〜〜〜〜〜〜〜んっ。。。。。ん!!!」
その後のことはよく覚えてない。。。
気がついたらその部屋の押し入れにいた。。