あたかもバクマン "福地翼"
こんにちは、あいだが空いてしまいました。ツギタカです。
今回は作者紹介の2回目
マンガ家の福地翼さんを紹介したいと思います。
みなさん福地さんをご存知ですか?作品を知らない…という方、ダイジョウブ!この記事から知って読み始めればいいんです!
その作品たちはこちら
”うえきの法則”
”うえきの法則+”
”タッコク”
”アナグルモール”
”サイケまたしても”(週刊少年サンデーにて連載中)
サンデーの生え抜き作家で、"うえきの法則" はアニメ化もされています。バトルマンガであれば、どこの雑誌でも人気が出るのでは、というのが正直な感想の実力派。そしてなにより!私がマンガにハマるキッカケになった本こそ "うえきの法則" なのです。
忘れもしない小学生の休みの日、祖父が昼食と一緒にコンビニで買ってきたサンデーに載っていた ”うえき”。衝撃的なロベルト十団のドンの能力、能力でえぐられた岩山、そしてその後の展開。すべてに小さいながら「なんだこれおもしれぇ~!!」ってなりました。それまでの連載を読んでないのにですよ?まったく気にすることなく、お小遣いをはたいて単行本を集めるのに時間はかかりませんでした。
まぎれもなく、あの頃の自分を形作ったもののひとつです。そして、今も私の性格や考え方の基礎になっているのはあの頃に読んだ、見た作品たちです。
さて本作家の魅力をお伝えしましょう。
アピールポイントは
・王道バトルマンガに足した”能力”の要素
・その”能力”を巧みに使う登場人物たち
・レベルアップする作家自身
・うえき→アナグル→サイケのヒーロー性の深化
・うえき→タッコク→サイケのキャラの描き方の変化
王道バトルマンガに能力を足すチカラ
ドラゴンボールを筆頭に存在する肉体のみを武器とする、いわゆるステゴロ最強のバトルマンガ。それに新たな要素、能力を足したマンガは多くあります。代表するものだけでも、"ワンピース" "ジョジョ" "ハンター×ハンター" …それらに決して劣らないユニークなチカラが福地さんの作品では登場します。
"うえき" では ”○○を○○に変えるチカラ" 主人公は ”ゴミを木に変えるチカラ”を使います、 "サイケ" では主人公は ”モグラ池で溺死することで1日前に戻るタイムリープ能力” を使い、能力を悪用する多くの敵に対抗していきます。
みなさん??? ってなりませんか。”ゴミを木に変えるチカラ” どうやって戦うんだよ?と。
ここで "うえきの法則" のキャラクター佐野の戦う上での心構えから一言
『バトルの勝ち負けは能力の強さではなく、どんな工夫をするかで決まる』
かっこいいですね。まさにこれを実践して戦いを繰り広げるんですよ。その面白さ、意表をつくことにベタ惚れしてしまう読者も多いとか。
工夫を凝らすことで、意外な能力が役に立つって面白いですよね。強敵の中では ”理想を現実に変えるチカラ” とか出てきます。こんなん無茶苦茶って思うかもしれませんが、ちゃんと限定条件という使うためのハードルもあってそれも一つのユニークな要素で、頭を使いながら読めるマンガになってます。
レベルアップする作家
みなさん "バクマン" ってご存知ですか?
週刊少年ジャンプで連載された高校生がマンガ家であった伯父さんに憧れてマンガ家になる話です。面白いのでぜひ読んでみてください。
この "バクマン" は、主人公が少しずつステップアップしてジャンプの看板作家になるのですが、まさにそのようなステップアップを福地さんの作品を追っていると感じるのです。
顕著なのは、キャラでチャーミングになってると感じます。女キャラは "うえき" のキャラに比べると、今の連載ではデフォルメが強くなってかわいくなってます(アナは特にかわいい)。
男キャラはまっすぐな人間から、多くのジレンマに悩む血の通ったリアルさのようなものが読み取れるようになってきました。ここがヒーロー性の深化につながります。植木、サイケはそれぞれ主人公には目指すヒーロー像があります。そのヒーロー像からズレていく自分や何のために自分を犠牲にするのか迷う主人公には、とても気持ちが掻きむしられました。そこら辺のエピソードを紹介したいのですがネタバレになりそうなので割愛…。
”うえき" が連載になったのが2001年なので、もう20年近く福地さんを追っているのですが、継続して読んでいるととても応援したくなりますよね。
もちろん、追っていなくとも ”うえき" を始めとする作品たちは私にとっては特別なものですが、マンガは作品に注目が集まりがちで、作家で追うことが少ないという方は、ぜひこの記事を読んで福地さんの成長を確認してみてください!
福地さんはtwitterやってますぜひチェックを
@fukuchi_tsubasa
私もtwitterやってます。更新増やしていきます。
@01237u1mkmk
ではまた次回
次回は畑野智美さんの予定です。