まいか

偶像

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恋愛ゲーム

小学校中学年から中学卒業までの間、私の学校生活には、あるルールがあった。 そのルールとは、「自分と同じクラスの男子の中から1人選んで、"仮の"好きな人に設定する」というものである。 (仮ではなく本当に好きな人でも良いのだが、"自分と同じクラス"という条件が必須なので、好きな男の子が他クラスにいる場合は、同じクラスに"仮の"好きな人を置く。私の本当に好きな人は大抵他クラスだった。) これは、私が楽しく学校生活を送るためのルールである。 私の学校生活はゲームだった。 「どれだけ

    • 彼氏がいればすべて解決すると思ってた

      タイトルのとおりである。 わたしは、今でこそ既婚者だが 彼氏がいればすべて解決すると思っていた。 だから、友達の言う「最近彼氏がさ〜」系の愚痴を聞くたび、マジで、いや、彼氏いるんでしょ?いいじゃんそれだけで。何を病んでいる??となっていた。わたしには1ミリも理解する気がない、というか、理解できない世界だった。 自分のことを絶対的に好きでいてくれて、かつ、彼氏がいるという称号を得ている圧倒的勝ち組である、という事実だけで一生困らんだろ、と思っていた。 しかし、大学1年の6

      • ゆめのくに

        うちにはたくさんの家族がいる。でもわたし1人でいる時には喋らないし動かない。旦那1人でいる時もきっと喋っていないし動いてもいない。でも大切で、だいすき。わたしたち2人でいる時は、みんなおしゃべりで、元気で、可愛くて、きっとわたしたち2人ともがいない時も、楽しくわちゃわちゃやっている。わたしはわかりにくい文章を書くことがとても苦手で、いや、わたしを知らない人間がわたしの文章を読んだら意味不明に感じるのかもしれないけれど、とにかく、わたしにとっては、わたしは意味不明な文章を書けて

        • わたしはわたし以外の愛を見下している

          雑貨屋さんのついているカフェで買ってもらった変な顔のアルパカ 密かに追っているアイドルのライブ映像を見て何故か泣いている昼下がり ぜんぶぜんぶ、わたしは幸せだと思う これは、今のわたしにしか書けない文章 いま、この瞬間を生きているわたしにしか書けない文章 セブンで買ったゴンチャを飲みながら、冷房寒いけどいつも旦那が温度上げ下げしてくれるからわたしリモコンの使い方わかんないやって、少し考えればわかるんだろうけど、諦めて、外37℃とかのこの今の日本で長袖のカーディガン着

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        恋愛ゲーム

          死んだ少女展

          死んだ少女展、みたいなのに行ってきた夢を見た。 旦那と一緒に、順番に、自殺した女の子たちが展示されているのを見ていった。 血塗れの死体に、首吊り死体。 ひとつひとつ現れるそれを、目の前にした。 毎回吐きそうになるほどあまりにもそれは現実で、過呼吸が起きるほどのショックを受けて、わたしは床を這いつくばっていた。起き上がることもできなくなっていた。 でも、私たちと反対側を歩く、全て見終えて帰る人たちは、楽しそうに未来のことを話していた。 振り向いて死体を見返して「よく

          死んだ少女展

          人生諦め宣言

          「明るくて話しやすい」 最近わたしがよく言われていること。 わたしは、地域活動支援センターに通っている。 簡単に言えば、障害者が通うデイケアみたいなもので もっとわかりやすく言えば、大人版保育園みたいな、もちろんいい意味で。 そんなところ。 わたしは多分、そこに通っている人の中でいちばん若くて そこにはいろんな年代の人がいる。 でも一言コメントする時とか、 少しでも多くの人と仲良くなりたいなって気持ちで 伝えようとしてる。少しでもわたしを、わたしの素を伝えようとしてる。

          人生諦め宣言

          優しい

          わたしは、わたしを、優しいの皮を被った最低な人間だと思う。 わたしはひとと関わることが好きじゃない。 コミュニケーションが取れないわけではない。 ひとと関わるのが苦手だと言うと、「え、でも全然喋れてるじゃん」とか言われる。 わたしがひとと関わりたくないのは、どんなひとにも優しくしてしまうから。 好きな人にも、そうでない人にも、変わらず、わたしは優しい。 でも、本当にその人を想って優しくしてあげているわけじゃなくて 自分が傷つかないために、暴言吐かれたりとか暴力振るわれた

          ヨウカイ

          お風呂から上がって鏡見て、あれわたしこんな変な顔してたっけって思う時間がいちばん悲しい わたしはそんなのあったことないけど、たまに来る友達が言う。 化粧水塗る時間だけは自分と向き合わなくちゃいけなくって、自分を見つめないといけなくって そんな時間だから、自分が壊れないように、自分を崩しちゃわないように、いい曲を聴くんだって 辛いときに何度も聴いてきたあの曲とか、何度も一緒に泣いてきたあの曲とか でもそのときの、自分を見つめてるわたしの、そう見つめながら顔に化粧水塗ってる、わた

          21歳 2023年11月25日

          わたしは医者から統合失調症の可能性があるって言われてる。でも信じてない。パーソナリティ障害の可能性もあるらしい。でもそれも信じてない。 わたしは、わたしは病気じゃないってずっと信じてる。5年前、うつ病だって言われたときからずっと、自分が精神疾患だなんて、1ミリも思っていない。かと言って、発達障害とか、ASDとか、障害があるとも思っていない。生きづらいのは、自分のせい。自分がそう生まれてしまって、そう生きてしまったから。 でも、統合失調症とか、うつ病とか、わたしのくだらない生き

          21歳 2023年11月25日

          つがい

          わたしの夫は、冷たい人だと思う。 夫に出会ってから今まで、わたしはずっと、夫を冷たい人だと思っている。 でも、嫌な冷たさじゃなくて。 誰かを傷つけるような冷たさじゃなくて。 必要のない優しさは与えない。 必要な時にだけ、優しさを与えてくれる。 「優しさの無駄遣いをしない人」だと思う。 一方で、わたしは、「優しさの無駄遣いをする人」だと思う。 人に傷つけられることを恐れて、人に極度に優しく接してしまう。 「わたしの優しい」は、自分を削って、その空いた穴に、誰かを

          おばあちゃん

          今日、銭湯で起きた出来事だ。 わたしは塩サウナに入った。 塩サウナとは、塩を体に塗りたくって入るサウナのことで、塩を塗りたくると、体から死ぬほど汗が出てくる。 わたしは、塩サウナに入ったことはあったけれど、今日行ったのは初めて行く銭湯で、そこの銭湯の塩サウナの流れとか、仕組みとかは、よくわからなかった。 まあ、とりあえず塩を体に塗って座ればいいだろう。 わたしが塩サウナ室に入ると、一人、おばあちゃんが座っていた。 わたしは山盛りに置いてある塩を両手で掬い、とりあえ

          おばあちゃん

          少女

          ディズニーランドに行っている。 車の助手席に座っている。 コンビニでグミを買っている。 LUSHの入浴剤を入れたお風呂に入っている。 全部ママには内緒。 私自身が、私の秘密。 いけないことをしているような気分。 楽しくて、悪いことじゃなくて、でもなんとなく謝りたくなる、気分。 ある時、私は、私という人間は、ひとりなんだなとおもう。 いくらママに愛されたって 学校に呼び出されたあの日の帰り道、そのままでいいよって言ってもらえなくたって リストカットがバレて

          新しい職場に送るメール

          谷舞佳です。 先日はお世話になりました。 下記、わたしの気持ちです。 面談とか、直接話す場面では、きっとわたしはこんなに本心を言うことはできないので、文章にしました。 できない理由も、書いたつもりです。 何もかも、すべてのわたしを素直に書きました。 受け入れてほしい、というわたしのエゴでしかないかもしれません。 でも、どうしても伝えたくて、届いてほしくて、書きました。 長文にはなりますが、どうぞ読んで頂けると嬉しいです。 宜しくお願い致します。 わたしは優しい。 「優しい

          新しい職場に送るメール

          転校する前、全日制高校で一番最後に受けた音楽の授業。 「あなたの好きな曲と、その理由について書いてください」という課題。 わたしは、『あしたは死ぬことにした』という曲を書いた。 死にたい 死にたい 死にたい 僕は今日も息をして 生きたい 生きたい 生きたい 君は明日を見失う 誰もが此処で生まれて 此処で命を落とすだけなのに あれから5年が経った。 今日、1年間通っていた全日制高校に、元顧問の先生に会いに行った。 「こんにちは」と笑顔で迎えてくれた、いつもの先生の声に、安

          生まれ代わり

          「子どもが欲しい」とは、どういう気持ちなのだろうか。 わたしは、多嚢胞性卵巣症候群で、不妊治療をしている。 しかし、「子どもが欲しい」という感覚がイマイチよくわからない。 具体的に言うと、将来の夢とか、将来の計画として、「子どもが欲しい」というのがよくわからない。 将来子ども欲しいな〜とか、子どもが欲しいから結婚する、みたいな、その感覚。 わたしは、「子どもが欲しい」じゃなくて、「旦那の子どもを産みたい」という感覚で、不妊治療をしている。 旦那と付き合うまで、将来

          生まれ代わり

          自分と他人と、わたし

          わたし、客観視できていてすごいねえらいねとか、よく言われて生きてきた。 けど、客観視できるくらいなら、私は本当は、そんなに辛くないんじゃないか、辛いって言っちゃいけないんじゃないか、と思って苦しんだりとか 無駄に客観視できてしまうから、自分の辛さを他人にダイレクトに伝えられなかったりとか 私は自分で自分につけた傷が多かったな。 私は言っていた。 パニックで先生方に迷惑をかけた時、『迷惑をかけていることではなくて自分が問題児に見られるのが嫌』ということに気付きました。

          自分と他人と、わたし