見出し画像

読み手の数だけ本を楽しむ

今日で國分功一郎『中動態の世界』を読み終える。まるネコ堂ゼミの購読本だ。第8章に続き第9章もまたおもしろかった。第9章「ビリーたちの物語」は最終章。短い章だが読み応えあり。おもしろくて3回読んだ。

ゼミは次回で最終回。レジュメ提出も最後となる。心残りのないよう書き上げたい。といってもまぁ普段通り、わからないなりに書くだけだけど。

振り返れば今年の1月からはじめたゼミも、あっという間に9カ月が過ぎた。レジュメには毎回毎回苦労した。おかげで何度も何度も同じところを読み返した。1度読んだぐらいではレジュメ全然書けないんだもん。だから読んだ。でも読んでも読んでもわからず苦労した。

読む力のなさを痛感。けどおもしろかった。ゼミでは参加者全員がレジュメを出す。レジュメを読みあいながら購読本を味わいつくす。読み手の数だけ本は楽しめる。そんな楽しみ方があるのを、このゼミで知った。

スッキリわからなくてもその場にいるだけでゼミは楽しかった。何度も何度も読んで苦労して苦労してレジュメを書いたからかな。わからなくてもわかるような何かを受け取っていた。うまくは言えないけどいつもそんな時間だった。

最終回となる次回ゼミまでには、もう少し時間がある。ゆっくりと味わうようにレジュメを書きたい。いまはそんなふうに思ってる。 555文字


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?