最後のゼミへ向かう夜に
今週末は、まるネコ堂ゼミ “ 國分功一郎『中動態の世界』” の最終回だ。9カ月にわたってこの一冊を読んできた。最後の第9章だ。レジュメがまだ出来ていない。今日はそのレジュメ作成の日と決め込んで朝から過ごしたがまだ出来ていない。それどころか繰り返し読んだだけでまだ1文字も書けていない。
すでに早々と主催の大谷氏からはレジュメが提出されている。他のメンバーはまだだ。大谷氏のレジュメはいつも早い。1週間ぐらい前には出来ている。これまでもそうだ。
自分のレジュメが書き上がるまで、他人のレジュメは読まないことにしていた。これまでは。しかしその掟を今夜は破ってしまった。誘惑に負けた。大谷氏のレジュメを読んだ。めちゃおもしろい。さすが、唸ってしまった。
大谷氏のレジュメを読んでから自分のレジュメを書くなんてのは書きにくいことこのうえないなんてことは承知のうえではあったがやっぱり読んでみると相当に書きにくい。書きにくいってもんじゃない。書けないかも。笑う。
でも読んでしまったものは仕方ない。後悔よりも読んでよかったということの方が大きい。めっちゃおもしろかった。当然におもしろかった。なるほどな、と頷きながら唸りながら読んだ。たぶん今夜から明日、明後日にかけてもう二度三度、四度五度、読み返すことになるはずだ。
しかしとはいえ自分のレジュメも書かなくてはいけない。が、何度も読みたい欲求の方が断然強い。悩ましい。しかしこれはウレシタノシイことだ。
ウレシタノシイ、悩みだ。
こんな時間もこの週末で終わってしまうのかと思うと少し寂しい。凄く寂しい。レジュメを書くのはしんどかったけど楽しくもあった。
おもしろかった。
ゼミに参加してよかった。終わりが近づくにつれて特にそう思う。たぶん他のメンバーもそうにちがいない。共に生きた時間だった。 763文字
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