差別問題について黒人ハーフの私が伝えたいこと
今、アメリカでは白人警官に黒人男性が取り押さえられ、死亡してしまった事件を受けて抗議デモが各地に広がり周兵が出動するような事態が起きている。
差別問題というのはずっと昔から根強く残っている大きな問題で、決してアメリカでだけ起きている問題ではない。どこの国でも民族でも起きている。しかしこのどこかで他人事だと感じている日本人が多いのではないかと思う。日本は島国、同じルーツを持った人間が日本語だけを使って暮らす国。そのせいか、差別問題にはだいぶ疎いところがある。
私は、プロフィールにあるように黒人の父と日本人の母を持つハーフだ。小さい頃からそれとなく周りと違うことに気づき、心ない言葉をかけられたこともあった。しかし幸い、そこまで大きな事件もなく今現在も周りに恵まれて生きている。自分が好きでこのブロンズ色の肌も誇りに思う。今思うと、周りの人々の理解が大きかったと思う。いじめや差別は全てお互いを理解しあえてないから起きることで深く学んで理解してればほとんど起きないと思う。いじめも差別も人と違うってところが発端だと思うが、それは他人の自分とは違う部分のことに関しての学習、知識が足りなくて理解できていないから起きることではないのか?
例えばなんで黒人が黒い肌をしてるのか
例えばなんで黒人に野蛮という印象があるのか
例えばなんであの子は勉強ができないのか、発達障害ってなんなのか?
例えばなんで宗教が存在してそれを信仰している人がいるのか?
全部知識がないから起きることだろう。
だから私は思う、差別に対して怒りを感じ立ち上がることも大切だがしかし一番は教育に力を入れるべきではないのかと。互いを学び合えていれば8割の人は共存していけるのではないかと感じる。暴力を暴力で解決することは決してできない。このような暴動はずっと昔から行われていて、差別問題は解決されないまままた繰り返されている。
今回の事件を黒人、白人間の問題には決してしてはならない。アジアの人、私たち日本人も全員がこの問題に真剣に向き合って理解し合う努力をし、受け入れていかなければならない。
差別も、いじめもこの先一生なくなることはないだろう。だが、少しでも減らす努力を怠ってはいけない。
Twitterで見た言葉で感銘を受けたものがある。
"差別をしないではなく、差別を許さない"という人を増やさないと差別はなくならないという言葉だ。私もその通りだと思う。差別をしないというのは、いじめでいう傍観者で加害者となんら変わりはないのだ。だから、ただ観ているだけでなく「私は差別を許さない」と自分の言葉で強く発信していかなければならないのだ。
今回のアメリカでの暴動は多くの人々に響きそして皆が改めて差別問題について考えさせられるものになっている。今後、より良い世界をつくるために私も"差別を許さない"人として自分の言葉を世の中に発信し続ける。
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