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イベント参加もあざなえる縄の如し【文学フリマ回顧録2】

今までに参加した文学フリマを振り返るシリーズ、第2回目。今回は初出店を果たした後のことを書いていきます。

初出店を果たした2020年1月。小説の反応が思いのほか良かったので、もっといろいろイベントに出ようと思ったわけですが……これ以降、イベントは開催中止・自粛・規模縮小などが相次ぐのでした……

良いことも・悪いことも起こるものですね。


文学フリマ東京への出店を申し込むが……

2020年1月の文学フリマ京都へ出店した後、同年5月開催の文学フリマ東京に遠征しようと申し込みました!

でも、この年の文学フリマは1月の京都、2月の広島を開催したあとは相次いで中止が続き、私が出店を申し込んだ文学フリマ東京も開催中止となりました。

そして秋になり、ようやくイベント開催の兆しが見え始めます……

2020年秋・文学フリマ大阪へ

9月の文学フリマ大阪は開催の運びに。ただし、いろいろと制約を設け、感染リスクを抑えられる開催方式が模索されていた時期です。

接触機会を減らすため、見本誌コーナーがなくなったり、パンフレット配布がなくなったりね……。

こうして少しずつイベントが開催されるようにはなったものの、欠席される出店者の方も多く、一般来場者もなかなか集まりにくい状態。そりゃ、こんな状況下では「みなさん、どんどんお越しください!」って宣伝できませんものね。

だから、この時の文学フリマ大阪は1月の京都よりもがらんとした印象でした。欠席した出店者が多い、ゴーストタウンのような一角もあったりして……

関西コミティアにもサークル参加してみる……

そしてこの頃、関西コミティアへのサークル参加も挑戦。コミティア系列の同人誌即売会は漫画がメインではあるんですけど、一次創作であれば文章主体のサークルも参加は可能です。(小説の頒布数はあまり見込めないけれど)

だから、一次創作をしたなら、関西コミティアも出たいなーって思ったんですよね。

秋の関西コミティアも無事に開催されましたが、文学フリマ大阪と同様にがらんとした感じでした。でも、GoToトラベルの施策も始まっていて、ぼちぼちみんなが活動し出してる雰囲気は感じられましたね。

ティアズマガジンかんさいで『はなり亭で会いましょう』が取り上げられる!?

秋の関西コミティアへ参加した際、カタログ(ティアズマガジンかんさい)では見本誌として提出された小説作品など、文章系の同人誌を取り上げる特集コーナーがあるのに気付きました。

こういう企画もやっているのかー、と。
『はなり亭で会いましょう』を見本誌提出したから、次回のカタログで読酌文庫も取り上げられちゃったりしてw、と。
まぁ、でも、ここではマイノリティとはいえ、ほかにも小説作品を関西コミティアで出してる方は居るし、私よりもすごい書き手の方がいっぱいいるだろうから、取り上げられるなんてことはないかー、と。

紹介されとるやないかーい!

この時献本としていただいた、ティアズマガジンかんさい60は宝物です。

再び、開催中止・延期が相次ぐターン

2020年秋時点では方法を模索しながら開催する流れとなり、文学フリマ東京への遠征も叶いました。(東京行きの話は別記事でまとめる予定のため、ここでは省略)

そして文学フリマ京都への2度目の出店に向けた準備をすすめ、『はなり亭で会いましょう2』を執筆&入稿。2巻はもう少しこだわりたくて、表紙イラストをイラストレーターさんにお願いして、装丁もカバー巻きという仕様に!

しかし、文学フリマ京都は直前で開催中止に!(同日インテックス大阪では関西コミティア60が開催されていた)

こんなに!
こだわって!!
小説の2巻を作ったのに!!!
新刊として、イベントでお披露目したかったのに!!!!

とはいえ、こればっかりは誰かを責められるわけでもなく……憤りやら悲しみやらを胸の内にしまい込み、一人酒をあおるしかないのです。

仕方なく、委託販売や委託イベント、オンラインイベントに活路を見出すのでした。

禍福はあざなえる縄のごとし

予測通りにいかないこと、思い通りにならないこと、日常のいろいろなシーンでそれはあることですが、創作活動においてもそうなんですね。

文学フリマ初参加で好感触だったのも、ティアズマガジンかんさいで小説を取り上げてもらえたのも僥倖。でも、こちらではどうすることもできない事情で、発表の場がなくなる災難もある。

この先も、活動してたら良いこと・悪いこと、いろいろ入り交じりながら起こるんじゃないでしょうかね。

びっくりするぐらい筆が進まなくなるとか、宅配で届くはずの新刊が神隠しに遭うとか、すごすぎる人の隣に配置されて肩身の狭い思いをするとか、書き上げたはずの10文字が締切直前にロストするとか……(悪いことばっかじゃんw)

まぁ、災難に当たっても、経験値として血肉にしていきたいと思います。

2024/1/14 文学フリマ京都8にも出店します!

新年一発目の文学フリマは京都。そして読酌文庫のイベント初めも文学フリマ。2024年1月14日(日) 京都勧業会館みやこめっせで開催の文学フリマ京都8へ出店します。

頒布物のおしながきらしきもの

今回は評論・研究のカテゴリーを選んでいますが、既刊の小説やエッセイも持ち込みますので、参加予定の方はお立ち寄りいただけますと幸いです。

読酌文庫は「さ-28」でお待ちしています。

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読酌文庫/朔
果てしない自由の代償として、全て自己責任となる道を選んだ、哀れな化け狸。人里の暮らしは性に合わなかったのだ…。

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