探究の達人⑨ 鉄卵続報 鉄卵の2人校庭で鉄を溶かす!
探究紹介(鉄卵の続き②)
鉄卵グループ!とうとう鉄を溶かす温度1538℃に挑戦!たたら製鉄という伝統的な製鉄を模して行うことになりました。
たたら製鉄とは、日本で、古代から近世にかけて使われてきた製鉄法です。
準備物
・ペール缶
・ブロアー2台
・粘土
・豆炭(3センチ四方くらいの石炭)
・木炭
・砂鉄(カンナ流しで取った砂鉄)
・消防署への届け(偶然に突風とか来て学校に燃え移ったら大変なので・・・)
製鉄スタート
さあ!準備完了。しかし、マッチが湿気っていてうまくつかない上、風で火がうまくつかない・・・。チャッカマンとかを準備しておけばよかったと反省。なんとか火がついて、製鉄スタート!
頂いたアドバイス(前回、鉄の専門家の吉田先生にアドバイスをいただきました。)
・豆炭と砂鉄を一緒に入れ、豆炭が燃えて、10センチくらい下に崩れて落ちたら、またまめたんと砂鉄を入れる。これを繰り返す。
・ペール感の高さが1台だと足りないかもしれない。105cm以上ないと、銑鉄ができないかもしれない。スポンジ状の海面鉄になる。
ペール缶2台の準備ができなかったので、アドバイス通りはできないけれども、チャレンジすることにしました。銑鉄がうまくできないということを証明する実験になるけど、それは失敗ではない!と考え、チャレンジしたところです。
ブロアーによって火が勢いを増し、砂鉄が溶け始め、そして2時間が過ぎました。
そしてできたものがこれです!
ネオジウム磁石の磁力に反応するものの、吉田先生のアドバイスの通り、スポンジ状の金属になってしまいました。
やはり縦型製鉄の場合、高さが必要で、高さが足りないと、温度は足りるとしても、砂鉄に与えられる時間が足りなくなってしまうのだとわかりました。
鉄卵までの道のりは長い・・・けれど、一歩一歩近づいています!
今回感じたこと
①古代の人たちから現代人に、受け渡されてきている技術
古代の人たちは、こういったことを少しずつ試しながら製鉄を完成させてきたこと。製鉄だけでなく様々な技術が、現在の我々の生活の便利さにつながっていることを改めて感じさせてくれる探究でした。
②ものづくりには物凄いエネルギーが必要
砂鉄を溶かすだけで、こんなにエネルギーが必要ということは、自動車1台作るのにどれだけ?!当たり前だけど、エネルギーの大切さをみんなで感じた。最終的には再生可能エネルギーで電気を賄う世界になる?んだろうけど、安定したエネルギーを安く手に入れるためには・・・。
続報は後ほど
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