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どらネコは追っかけない
今日は朝からシトシト雨模様。
梅雨入りも間近なのかと感じさせる天気だった。
今の時期に食べておきたいのは貝類である。
サザエやアサリといったものが美味しい時期になる。
サザエは少しだけ高級品だが私の地元ではよく採れるので割と身近な存在である。
食べ方は何と言っても刺身がイチオシだ。
殻から取り出したサザエを薄く切るだけで良いので簡単かつ失敗が無い。
味わいはコリコリと固めの食感が嬉しく噛んでいくうちに甘みが出てきて磯の香りも十分にする。
一度にあまりたくさんの身が取れないので貴重なものである。
他には何と言ってもつぼ焼きがある。
下拵えをしないでそのまま豪快に網焼きにするのがいい。
サザエのふたの隙間から醤油を流し込んでフツフツとしだしたらもう食べ頃である。
熱々を火傷しないように注意してふたを外して千枚通しなどで身を取り出す。
クルクル巻いてあるワタの部分まで取り出すことが出来たら上機嫌になる。
まずはワタの部分を食べると少しジャリジャリすることがあるがここが一番美味いと言う人がいるくらいである。
その後で身の部分にかじりつくとクニクニした食感と醤油の香ばしさが相まってとても嬉しい味がする。
噛めば噛むほど旨味が出るので飲みこむのが勿体なくなる。
サザエの他の楽しみ方と言えばサザエご飯が我が家では定番である。
刺身にもできる新鮮なサザエを刻んで人参と油揚げと一緒に炊き込むご飯である。
味付けは醤油とお酒とショウガで決まりである。
炊きあがった後に炊飯器のふたを開けるとふわりと磯の香りが漂う。
よくかき混ぜてから茶わんによそって上からあさつきを散らしていただく。
サザエの出汁が良く出ており海鮮のご飯の味がして箸が進む。
特におかずが無くてもパクパクいけるがアオサの味噌汁があるとなおよろしい。
さて、ここまでサザエの魅力を語ってきたがアサリもなかなか捨てがたい魅力がある。
アサリは旬を迎えるとグッとお求めやすい価格になる。
スーパーなどでも朝採れと銘打ったアサリが店頭に並ぶ。
新鮮な物は砂抜きをしていない場合があるので自分でやる。
と言っても海水位の濃度の塩水にアサリを浸して上からフタをして三時間くらい放置すれば下拵え完成である。
もう一つのやり方としては五十度くらいのぬるま湯につけて放置しておくという方法もある。
ぬるま湯作戦の方が必要な時間は短くていいのでお好みで砂抜きの方法を選ぶとよい。
砂抜きしたアサリの食べ方で定番なのは酒蒸しである。
フライパンにアサリを入れて火を点けたらそこに日本酒をドブリと注いでフタをする。
しばらくしてアサリの口が開いたら出来上がりである。
これはアサリの旨味と酒のコクが合わさって何とも言えず美味しい。
バター焼きも捨てがたいがあっさりとした酒蒸しはお酒のアテにちょうどいい。
どうも和風の調理法ばかりになりがちだが洋風にするとなればアクアパッツァという料理もある。
メインとなる白身魚を用意すれば後は具材を刻んで煮込むだけである。
具材はトマトとニンニクがあれば後は何を入れてもいい、ブロッコリーも相性が良いと思う。
アサリはなるだけたっぷり使いたい。
煮込む手間はあるがそれに見合う美味が待っていること請け合いである。
これに合わせるお酒は白ワインが良いと思う。
さあ、貝のベストシーズン到来ですよ。
今食べなきゃもったいないもったいない。