黒ずんだ汁は意外にあっさり。
昨日は祝日だったのでゆったりと過ごした。
せっかく家にいるので散らかっている家の片づけをすることにした。
まずは玄関先の掃除、庭木の剪定用の器具が出しっぱなしになっておりいつかきちんとしなけりゃなぁと思っていたのでそこから。
刃物は先端をビニール袋に包んで並べなおした。
長靴も放置してあったのできれいに洗って乾かしておいた。
後はほうきや塵取りも丁寧に掃除した。
すぐに使わないものは家の納戸にしまい込んだ。
それからインターフォンが鳥の糞でひどく汚れていたので濡れタオルでゴシゴシとこすった。
ほんのちょっと手を加えるだけで見違えるようになったのでなんだ早くやればよかったなと思った。
気分がよくなったのでその足で買い物に出かけた。
せっかくなので普段あまり利用しないスーパーに。
帰宅してから夕方までたっぷり時間があったので久しぶりに積んであるゲームをプレイした。
これはゲームあるあるだと思うが放置していたRPGをやると次にどこに行くのか目的をすっかり忘れていて呆然とすることがある。
便利なもので最近はインターネットに攻略情報があふれているので迷子になりづらくはなっているとはいえネタバレを踏む可能性もあるので迂闊に覗くのは注意が必要である。
まぁそんなサイトのお世話になりながらなんとか我がパーティは旅を進めることが出来た。
ゲームはいったん始めると止め時が難しくズルズルと遊んでしまいがちである。
昨日はゲーム機の充電が無くなったところで一区切りつけることにした。
久しぶりのゲームは老化がすすむ私の眼球には刺激が強かったようで目がしょぼしょぼしてしまった。
慌てて眼精疲労を軽減する目薬を差したらとても染みた。
そうこうするうちに夕方になったで晩御飯の支度をすることにした。
昨日の献立は初挑戦のつゆ焼きそば。
言わずと知れた青森名物でかねてより興味があった。
前の日に鍋をしていたのでその出汁が残っているのでこれを有効活用しようと思い立って何がいいかなと考えて出てきたのがつゆ焼きそばだった。
買い物に行く前にレシピを調べてみたがソース焼きそばにラーメンスープをかけたものだという事が分かった。
レシピサイトには和風だしで作るパターンもあるようだったので鍋の出汁でも問題はないようだった。
なので買い物は焼きそば麺と豚バラ肉と野菜と普通の焼きそばの材料をそろえてみた。
では早速作っていく。
まずは豚バラ肉をほぐして一口サイズに切り分ける。
玉ねぎを細切り、キャベツはざく切り、ニンジンも細切り。
後はもやしをよく洗ってスタンバイさせておく。
焼きそばはあっという間にできるのでその前に副菜を作る。
ジャガイモを洗って皮に十文字の切り込みを入れてラップで包んで電子レンジでチン。
マヨネーズに特売になっていた明太子を混ぜ合わせてレモン汁を少々振りかけておく。
ジャガイモに火が通ったら火傷しないように皮を剥いてお皿に並べて横に明太マヨネーズをあしらったらあっという間に一品完成。
では本題のつゆ焼きそば制作にとりかかる。
フライパンに油を敷いて火を点けたらそこに豚肉と野菜を加えて炒めていく。
全体に火が通ってしんなりしたらそこに麺を入れて日本酒をたっぷり振りかけてほぐしながら混ぜていく。
そこにもやしを加えて少々炒めたら味付け。
ウスターソースとオイスターソース、鶏がらスープの素を加える。
後は何度かフライパンを煽ったら焼きそばの出来上がり。
これをどんぶりに盛って温めた鍋の出汁をたっぷりかけて仕上げに揚げ玉と紅しょうがをフリフリとのせたらつゆ焼きそばの出来上がり。
初めて見るビジュアルに味覚の興味が津々である。
さあ食べようと居間にご飯を運ぶ。
昨日は休肝日にしようかなと思っていたのだが初めて作った料理を記念して飲んじゃおうかな~と思って自然と冷蔵庫に手が伸びた。
ハッと気が付くと右手にはグラスに注がれた冷え冷えのビールがあった。
あれれ~?おっかしいなぁと少年探偵の口癖のようなことをもごもご言いながらいたって自然にビールを飲んでいた。
クピックピッ…パッハー美味い!と声が漏れる。
いやぁ今日も飲んじゃったと思いながら後悔はない。
ではまずはつまみにジャガイモから。
まだ湯気の出ている所に明太マヨネーズをたっぷりつけてパクリ。
芋の素朴な味とマヨネーズの組み合わせは大定番なので外しようがない。
明太子がいい仕事をしておりレモンが全体の味を締めておりペロリと食べてしまう。
またビールにはこういったつまみが合うんだなぁと思いながらグビリ。
あっという間に一缶空いたので二本目を用意する。
さて、では本丸のつゆ焼きそばを頂こうかしらね。
見た目はラーメンのようでありつゆが黒っぽいのが特徴である。
まずはスープから飲むと最初に軽いソース味がしてその後にしっかりとした和風だしの味わいがする。
なんというかうどんとも違うしラーメンとも別物である。
へぇ面白いと思って今度は麺をすする。
中華麺らしい食べ心地でやはりソース味がする。
何だか不思議な食べ物だけれども結構いけるぞと思ってズズッと食べた。
ともすればすぐに冷めてしまいがちな焼きそばが熱い汁に浸っているのでアツアツを食べられるのは新鮮な感覚だった。
また揚げ玉のコクと紅しょうがのさっぱりが全体のバランスを取っておりこれがないと物足りないだろうなと思った。
そして何よりもビールによく合う味わいでそれだけで嬉しくなった。
モグモグと食べてあっと言う間に完食。
結構ボリュームもあるのでお腹いっぱいになった。
いやぁ美味しかったと思いつつ片づけをした。
初挑戦のメニューを作る時はいつだって楽しいなぁ。
そして月並みな感想だが一度は本場で食してみたいなと強く思った。
いつか遠く青森の地を踏んだ時には必ず出会いたいグルメである。
いやぁおいしゅうございました。
さぁて今日は何を食べようかな。
毎日のご飯におら、ワクワクすっぞ。