良いお肉はブルジョワの味。
今日も早朝に目が覚めたのでごみ捨てと買い物に出かけた。
ごみは月に二度しかない処理困難物の日で蛍光灯を捨てに行った。
外はシトシト雨で視界が悪かった。
気を付けて運転をしてスーパーに向かおうとしたら対向車線にライトをハイビームにしている車が停まっていた。
非常に強烈なライトで目の前がくらんで危険だった。
なんで停まっているのだろうと思って通り過ぎるとその車はパトカーだった。
うん?と思って大きめの道路に合流しようとしたら警備棒を振っている人に停車を促された。
早朝なので道路工事かなと思って見てみるとレッカー車がいた。
その時点でああ、事故かと思って納得がいった。
どうやら激しい事故だったみたいで全面が大きくへこんだ軽自動車をレッカーに乗せているところだった。
ぼんやりと眺めていると道路警備をしているお巡りさんから進むように警備棒を振られたので慎重に通り過ぎた。
道路に事故の破片が飛び散っているのかゴリゴリとタイヤに振動が伝わってきた。
けが人が出ていませんようにと思いながらスーパーに足を運んだ。
今日は語呂合わせでいい肉の日なのでお肉を買うことにした。
ここでいうお肉と言えば牛肉である。
精肉コーナーに行って物色する。
普段たまに買うステーキ肉はグラム三百円の輸入牛だが今日はその倍の値段がする国産のお肉を買った。
それから青果コーナーで野菜を買ってほかに必要なものをこまごまと買い足した。
それから帰宅の途についたがまだ事故処理をしていた。
自分も気を付けないとなと気を引き締めて朝ごはんをもそもそ食べて出かけた。
今朝の事故の件が気になっていたので警察のホームページを覗いてみたがそれらしい情報はなかった。
そんなことを思いながら夕方に用事を済ませて帰宅した。
今日は一日中シトシト雨の日だったので肌寒くて湿気が多い。
手洗いとうがいをしてから晩御飯の支度に取り掛かる。
まずは牛肉を冷蔵庫から取り出して常温に戻していく。
その間に副菜を作っていく。
ジャガイモの皮を剥いてレンジでチンする。
人参を細切りにしておく。
ブロッコリーを芯から外してこれもレンジでチン。
ジャガイモとブロッコリーが温まったら人参もレンジへ。
すべて温め終えたらボウルに入れて叩いた梅干し、マヨネーズ、砂糖、隠し味に醤油をチロリと回しかけて全体を馴染ませる。
これで栄養バランスのいい温サラダの出来上がり。
汁物はブロッコリーの芯を使ったコンソメスープ。
お肉が室温に戻ったら筋切りをして余分な脂身を切り落とす。
それから包丁でグサグサと刺して柔らかくする。
仕上げに包丁の背で叩いて伸ばしておく。
両面に塩コショウを振ってからいよいよ焼いていく。
牛脂をフライパンに乗せて熱していく。
チンチンに熱くなったらそこに肉を乗せる。
ジュワーッと景気のいい音がしてすぐに香ばしい肉の焼ける香りがし始める。
今日はいいお肉なので焼き加減はミディアムレアで仕上げたい。
何度かひっくり返して両面を焼いていく。
肉の表面が焼けてきたらフライパンから取り出してアルミホイルで包んで余熱で火を通す。
その間にフライパンに残った油に醤油と摺り下ろしたニンニクを入れて即席のソースを作る。
ベンチタイムを終えたお肉を取り出して包丁でカットすると見事なミディアムレアでうほーっ美味そうとよだれが出る。
さぁて熱いうちに食べようと居間にご飯を運んでいただきますをする。
今日のお酒はイタリア産の赤ワイン。
ワインは日ごろあまり飲まないので新鮮な気持ちになる。
グラスにトットットと注いでキュッと飲むとほんのり甘くてしっかりしたブドウの味がしてなかなかイケル。
ではではとナイフとフォークを取ってステーキと対峙する。
細かくキコキコと切り分けてからパクリ。
ジュワッと牛肉の旨味があふれてしっかりとした脂の力が凄い。
即席で作ったステーキソースもばっちり合っていてかなり美味しい。
何より普段のお手軽ステーキよりも肉の質がいいので脂が甘い。
筋切りも丁寧にやったので食べやすいことこの上ない。
お肉を食べてワインをクッと飲むのは一種の快感である。
合間に温サラダも食べる。
これはこれでこってりしがちなマヨネーズ味に梅干しが効いていてさっぱりしている。
何よりもボリュームがあるのでガシガシと食べることが出来る。
途中でブロッコリーのみそ汁も飲む。
ワインが進む献立で上機嫌で鼻歌も出る。
ふんふん歌いながらステーキをあっと言う間に完食。
それからサラダをつまみにワインをチビチビと飲んだ。
お腹いっぱいになるまで食べてごちそうさまをした。
シンプルな晩御飯だったので洗い物が少なくて良かった。
今日のお酒はワインをボトル三分の二くらい。
まだ週の前半なのでほろ酔いで止めておいた自分の理性に拍手を送りたい。
いやぁいいお肉はやっぱり違うなぁと思った。
ステーキは食べるだけで元気になるスペシャルメニューである。
さぁて明日は何を食べようかな。
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