あの頃は二人とも、ハッ!

 今日は日記の日なのだそうだ。

 由来はポートランド系ユダヤ人の少女アンネ・フランクさんが日記を書き始めた日にちなんで制定されたそうである。

 私は小学生の頃は毎日日記をつけていた。

 父に命令されて始めたのだが、続けていくうちに楽しくなったので苦にはならなかった。

 週に一度父が内容をチェックして良い事が書いてあると花丸をくれた。

 単純にそれが嬉しくて毎日せっせと書き続けた。

 夏休みには絵日記の宿題もあり、一日に二つの日記を書く人気作家気取りで文章を書いていた。

 学校に提出する用の日記は少しだけ脚色を加えて毎日ハッピーだと書いたものである。

 父に見せる日記はその日にあった事や新聞に載っていた四コマ漫画の感想などを細々と書いたものである。

 中学生になると日記をつける習慣は無くなった。

 部活や友達と遊ぶことに忙しくてそんな暇がなくなったからである。

 高校時代になると何となくまた日記をつけ始めた。

 その当時気になっていた女の子に対する好意をつらつらと書いたラブレターのような内容ではっきり言って気持ちが悪い。

 いかに彼女が素晴らしいかと書くことで身近に感じらる気がした。

 その勢いのまま、改めて手紙を書いてその子に渡したがあっさり玉砕した。

 その失恋をきっかけに今度はメソメソ日記を延々と書き続ける体たらくだった。
 
 やがて高校を卒業して大学生になってからも日記は続けていた。

 その頃は小難しい本を一杯読んでいたので日記の文章も気取りまくりで正直人生で一番恥ずかしい黒日記である。

 引っ越すたびに日記は処分しているので今は手元にほとんど残っていない。

 よく考えたら今はnoteが日記の代わりになっている。

 思いついたことがすぐに書けるこの場所は大変便利である。

 基本的に毎日続けているが読んでくださる方がいらっしゃるのが本当に嬉しいし、励みになる。

 これからもコツコツと積み上げていきたい。

 そんな事を考えながら昨日の晩御飯を思い出す。

 昨日は胃の調子があまり良くなかったので消化のいいものを食べた。

 食パンを一口サイズに切り分けてたっぷりの牛乳に浸して鍋にかける。

 沸騰直前で鍋からあけて平たいお皿に盛りつけて砂糖を少々振りかけてミルク粥の出来上がり。

 妻の晩御飯は冷凍のカレーを温めて、キュウリンの塩もみを作って勘弁してもらうことにした。

 久しぶりに食べたミルク粥は温かくて柔らかくて甘くて心がホッとする味だった。

 ゆっくりゆっくり食べてご馳走様。

 体調が悪いので片づけを妻にお願いして床に就いた。

 早寝したので今日は三時前に目が覚めた。

 胃の具合は少し良くなったので朝ごはんはちゃんと食べた。
 
 今晩も消化に良いものを作ろう。

 自分の体調を管理できるのは自分だけですもんね。
 
 うーん今日も休肝日だなぁ。

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