七輪のベストシーズン
昨日は梅雨の晴れ間で若干蒸し暑いくらいだった。
気分を盛り上げるために夕飯は庭で食べることにした。
七輪で何でも焼いて食べると言う単純なものだが炭火で焼くと大抵のものは美味しく頂ける。
そうと決まれば早速買い出しである。
行きつけのスーパーに行って精肉コーナーを覗く。
牛肉はお高いので少しだけ買ってメインは鶏肉にした。
後は野菜と細々したものとお酒を買って帰宅した。
日が落ちてから作業するとやりづらいので炭火の匂いがついても良い服装に着替えて早速下拵え。
まずは鶏肉を一口大のサイズに切っておく。
牛肉は焼肉用のカルビを買ったのでそのまま焼くだけでオッケー。
後は野菜をザクザクと切って大体の準備は完了。
そうだ、せっかくだからタレも作ろうと思い立ってすり下ろした玉ねぎとニンニク、ショウガに醤油、味噌、酒、みりん、トウガラシを混ぜ合わせておく。
ここまでやったら後は庭で炭火を起こす作業が待っている。
ホームセンターで買ってきた安物の炭をバーナーで炙って火を起こす。
ある程度炭を起こしてうちわで扇ぐとポッと火が点くのであとは放置しておけばいい。
十分くらい放置すると火が落ち着くのでさっそく焼肉の始まり。
まずは口開けに何はともあれビールで乾杯。
屋外で飲むお酒はグラスに注がないでそのまま飲むのがワイルドでいい。
グビグビグビーッと勢いよく飲んでふぅと一息つく。
さて、では焼いていこうと食材を七輪にかける。
まずは牛肉を網にのせて焼いていく。
ジュワッと心地いい音がして脂が落ちる度に煙がポッとあがる。
焼きすぎにならないようにサッとひっくり返して軽く炙ったらもう食べごろである。
自家製のタレにつけて頬張ると熱々で歯が火傷しそうになる。
むぐむぐ噛んでいると肉の脂がしみだしてきてかなり美味しい。
うんうん、焼肉はやっぱりこうでなくちゃと思いつつ次の肉に箸を伸ばす。
あまり買ってこなかったので大切にちびちびと焼いて食べる。
その代わりに沢山ある鶏肉を食べることにする。
肉に塩コショウを振って焼いていくとジュウジュウ音をたてながら端っこが縮んでいく。
焦げないように丁寧に扱いながら空いたスペースで野菜を焼く。
野菜はピーマンと玉ねぎとキャベツを潤沢に用意しているので余裕があった。
そうこうするうちに鶏肉が焼けるので仕上げにタレをまぶして香ばしくなるまで焼いていく。
よく焼いたらそのままアーンと口に運ぶ。
アチチとなりながら噛んでいくと肉のうま味が口に広がる。
特製ダレの焼き鳥は控えめに言ってもかなり美味しい。
鶏肉は沢山あるので豪快に焼いていった。
そうこうするうちにビールが切れたので二本目をプシッ。
日が暮れてきたのでランタンを点けて照明にした。
炭火の力というのは大したもので一度火が点くと長持ちする。
焼き鳥をメインに食べながら合間に牛肉を焼いたりして堪能した。
野菜もしっかりと食べたので栄養のバランスは良かったと思う。
散々飲み食いしてお腹がくちくなったので締めに小さなおにぎりを二個握ってそれを焼きおにぎりにした。
醤油を両面につけながら気長にコロコロとおにぎりを転がすのはママゴトみたいで結構楽しい。
表面が香ばしくなったら焼き上がり。
お酒をほうじ茶にチェンジして焼きおにぎりをモグモグと食べた。
これは最高の締めだなと満足しながらのフィニッシュとなった。
火事予防に炭をしっかり消して洗い物を台所に持っていった。
美味しい食事に誘われて少々飲みすぎていたが片づけはしっかりとやった自分を誉めてあげたい。
虫もあまりいない今の時期が炭火で焼肉を楽しむには良い時期だと思う。
いやちょっとしたアウトドア気分も満喫できたので満足満足。
さぁ、今日は何を食べようかな。