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久しぶりの再会とネギマ鍋

メンチカツ要りませんか?

そんなLINEが母から来たのが今朝の事。

日曜日なので買い物の予定もなく晩御飯を何にするか決め手に欠けていたのでこれ幸いとばかりに「欲しいです!」と返信をした。

約束の時間は午後二時だったのでまだ余裕があった。

妻が疲れて寝ていて掃除をすることもできなかったので読書と途中で視聴をやめていた映画の続きを見ようと体制を整えた。

布団をあげてこたつを敷いて室温二十三℃でエアコンをつけてコーヒーを淹れて準備万端。

まずは映画からと思い、タブレットで続きを見始めた。

最初の五分くらいは集中して観ていたのだが、これがなかなかに進展がなく正直に言えばテンポが悪くて退屈であった。

それでも山場が来るだろうと思って画面を見つめていたらいつの間にか意識が途切れた。

ハッ!と気が付いたら二時間半ほど朝寝をかましてしまっていた。

時計を見ると一時前、あちゃーやってしまったと思いつつ妻の様子を見に行くと起きていたのでご飯食べる?と聞くとお腹減ったというので、冷凍ご飯をチンしてベーコンと玉ねぎのチャーハンをパパっと拵えた。

それを掻き込むように食べてから、ご馳走様をして後片付けは帰ってきてからやるからと妻に言って着替えて家を飛び出した。

私は約束の時間を守ることは社会人としての第一歩だと刷り込まれて育った世代なので最低でも五分前には到着しておきたかった。

手ぶらで行くのも何なので途中でスーパーに寄ってみると北海道展をやっていたので母の大好物の六花亭のバターサンドを購入して実家に。

二時から五分ほど遅れて到着。

う~ん、やっぱり寝落ちが良くなかったかと思いつつ玄関を開けると見慣れない靴が二足。

はて?お客さんかなと思って居間に行くと叔父と叔母が遊びに来ていた。

あら、久しぶりと叔母が声をかけてくる。

最後に会ったのが去年の法事なので半年以上ぶりの再会になる。

続けて叔母が私に行ったのは、アンタ痩せた?という嬉しい一言であった。

おっ、わかる叔母さん実は六キロほど落ちたんだよというと、まぁ羨ましいわぁどうやって体重を減らしたん?と畳みかけられたので、まさか原因不明の体調不良で急激に痩せたとも言えずまあ運動だねと適当にお茶を濁しておいた。

はぁあたしゃ膝が悪いけぇ、運動は無理なんよね~と言いながら愉快そうに体を揺らしていた。

叔父はやせ形で健康的に見えるが大のお酒好きでたばこも呑む。

最近は健康診断をしていないらしく、浅黒い顔がちょっと気になったので叔父さん健診は受けた方がいいよと声をかけたら、なぁに畑仕事で黒くなっとるんじゃけぇ心配はいらんと明るく返してきた。

叔父も叔母も明るい人柄で年に一度か二度ほど会う機会があるが会うといつも元気を貰える。

ウチの両親も朗らかなので何とも言えない暖かい空気感を感じることが出来てほのぼのしてしまった。

あまり長居してもお邪魔虫なのでメンチカツと他のおかずをいくつかいただいて叔父が育てたカブと大根を一本ずつ貰ってお暇した。

親戚の仲が良いのが一番だなと思いつつ帰宅したのであった。

そんなのんびり時間を過ごした私の昨日の晩御飯がこちら。

昨日も冷えたので鍋。

メインはマグロ。

ネギを五センチくらいにざく切り。

鍋の出汁はマグロ節。

味付けは醤油、酒、白だし、みりん。

そうねぎま鍋である。

副菜はあっさりしたものがいいのでお豆腐を温めてオクラを乗せてめんつゆをかけて鰹節をふった。

もう一品欲しかったので梅干しを叩いて卵に混ぜて焼いた。

糠漬けは人参。

これで準備完了。

妻を呼んで頂きます。

お酒は休肝日だったので無し。

鍋にねぎを入れて火を点ける。

沸騰してきたらマグロを入れて好みの煮え加減で頂く。

サクのキハダマグロをちょっと厚めに切ったので芯まで火が通るには時間がかかる。

その間は副菜を食べる。

豆腐はオクラと一緒にパクリ。

オクラの粘りと豆腐のやさしさの相性がいい。

鰹節もナイスアシストである。

次に卵焼きをハムリ。

梅干しが効いており酸っぱくてご飯が進む。

ちょっと梅が多かったかなと思いつつもモグリモグ。

さて、そろそろマグロが煮えた頃合いなので鍋から引き揚げてカプッ。

煮たマグロはちょっとお肉っぽくて生臭さもなくてかなりイケル。

追加でマグロを入れて今度は半生で。

これはこれでレアな味わいを楽しむことが出来て良かった。

ねぎもねぎ鉄砲を貰わないように注意して噛むとマグロ出汁の旨味を吸って嬉しくなる味。

とにかくマグロから良い出汁がどんどん出てくるので鍋が美味くなる寸法である。

ねぎとマグロのみのシンプルの極みのような鍋だが懐の深い料理だった。

締めには茹でたうどんを入れてつるつる。

食べ始める前はボリューム不足かなと思ったが大満足でご馳走様。

後片付けも楽ちんで今度また良さそうなマグロが手に入ったら作ろうと思った。

大トロは無理でも赤身なら何とか手が届くので。

それにしても久しぶりに会った叔父さんと叔母さん、ちょっと小さくなっていたなぁ。

それがちょっぴり切なかったが、ご夫婦で仲良く過ごしてくださいませ。

近いうちにまた会えるといいな。

いつまでもお元気で!

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