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カリッカリのお焦げがたまらん。

 今日は朝起きれらず九時過ぎまで寝坊した。

 カーテンをシャッと開けると外は晴天だった。

 おお、今日もいい天気だなぁと思いつつ窓を開け放って部屋の空気を入れ替えた。

 外から緑豊かな自然の香りが濃厚に入ってきてすっかり春だなと思った。

 そういえば今日は選挙があったなと思いつつ顔を洗った。

 妻と一緒に出掛けてついでに何か美味しいものでも食べようかなと思っていると寝室から妻がノソノソと出てきた。

 おはよう!と元気よく声をかけるとハイハイと軽くいなされた。

 ねぇ、選挙行くよねと聞くとうーん別にどっちでもと言うのでせっかく投票できるんだから行かなきゃもったいないよと熱弁をふるうと、じゃあ行くよと言ってくれたのでまずは朝ごはん。

 卵かけご飯とみそ汁とサラダという簡単な食事を済ませて家じゅうに掃除機をかけた。

 その間に妻が洗濯をしていたので終わるまで待った。

 そうこうしている内にお昼前になったので身支度をして車に乗り込んだ。

 投票所に着くと駐車場はガラガラだった。

 そこは市の総合施設で図書館もあれば会議室やイベントスペースもある。

 車を停めて中に入ると入口に一番近い場所が会場だった。

 妻と一緒に中に入って選挙人名簿を係の人に確認してもらい投票用紙とゴルフでよく使う使い捨ての鉛筆をもらった。

 それから名前を書いて二つ折りにして投票箱に入れておしまい。

 帰る時にお疲れ様ですと言われるので何だか一仕事したような気分になる。

 それにしても投票用紙って何であんなに書き心地がいいのでしょうね。 
  
 あまりにもすらすらと書けるので候補者以外にも余計な事を書きたくなる。

 妻も投票を終えたので二人で投票所を出た。

 ちょうどお昼ご飯の時間なので何食べたい?と妻に聞くとなんでもいいよと一番困る回答をされた。

 むむむ、ならばお好み焼きはどう?と聞くといいね、と言うのでお店にゴー。

 車で走る事五分、辿り着いたのは高校生の頃から行きつけのお好み焼き屋さん。

 駐車場に車を停めて中に入るとお店の大将がおっ久しぶりと声をかけてくれる。

 何にすると聞かれたので二人ともミックスを頼んだ。

 平日は高校生でギッチリのお店だ日曜は家族連れが多い。

 出来上がるまで時間がかかるので古い漫画週刊誌をパラパラ。

 そのうちにはいよぉ、お待ちと大将がミックスをテーブルに運んでくれる。

 見た目からして美味しそうで妻は写真をバシバシと撮っていた。

 私はアツアツを食べたかったので早速ヘラで崩しながら口に運ぶ。

 ソースの香ばしい香りと生地の美味さが広がる。
 
 具の中にエビとイカも入っているし焼きそば麺が下に敷いてあるので食べ応えは満点である。

 アフアフと言いながら夢中で食べる。
 
 思えば高校生の頃からこの味に馴染んでいるのでもう三十年近いお付き合いになる。

 私が老けたのと同様に大将もしっかり年輪を重ねておりお爺さんになっている。

 いつまでもこの味が楽しめますようにと思いながら一気に完食。

 お会計をしてご馳走様また来ますと言ってお店を出た。

 それから買い物を少しして帰宅した。

 そろそろ今日も晩御飯の事を考えないといけないが昨日は何を食べたか思い出してみる。

 昨日は海に遊びに行って帰り道で買い物をした。

 お肉が安かったので牛のバラ肉を買った。

 野菜も厳選して購入。

 後はこまごましたものを買いそろえて帰宅。

 まずはメインの料理の下拵え。

 冷凍庫からお米を取り出して解凍する。

 牛肉を細かく刻む。
 
 フライパンに油を敷いてそこにお肉を入れる。
 
 半生になるくらいまで炒めたらそこに醤油、砂糖、日本酒、白だしを入れる。
  
 お肉に火が通ったらすぐに火を止める。

 もやしをよく洗ってレンジでチン。

 アツアツのうちに冷水にとって冷ます。

 そこにニンニク、塩、ごま油、鶏がらスープの素を加えたらもやしのナムルの出来上がり。

 後はキムチを細かく刻んだら準備完了。

 副菜はほうれん草のお浸し。

 ほうれん草を根元の赤いところまでよく洗ってレンジでチン。

 流水でジャバジャバ洗ってよく水気を切る。

 一口サイズに切り分けてポン酢と鰹節で味を付けたら完成。

 汁物は塩昆布とキャベツのお吸い物。

 ようし後は食べるだけだと思いながら妻に声をかける。

 居間に食材とホットプレートを持ち込む。

 スイッチを入れて温まるまで待つ。

 その間に乾杯。

 昨日のお酒は焼酎のロック。

 グラスに氷をたっぷり入れてトクトクトクトクッと注いで軽くステア。

 乾杯をしてチュッと飲むとのど越しがいい。

 氷多めなので飲み口が軽くてスイスイ飲める。

 ではホットプレートに油を注ぐ。

 うっすら煙が上がってきたらご飯を投入。

 その上にお肉、ナムル、キムチを乗せて真ん中に卵をポンと落とす。

 後はゴムのヘラでしっかり混ぜる。

 混然一体になったらスプーンでグワッとすくって食べる。

 ご飯の底が焦げており香ばしい歯ごたえが楽しい。

 炒めたてのアツアツを食べるので何とも贅沢である。

 ホットプレートさえあれば簡単に作れるビピンパだが満足度は高い。

 妻はこの料理が大好きでご機嫌でモグモグ食べていた。

 合い間に食べるほうれん草のお浸しが丁度いい箸休めになった。

 三回ビピンパを作ってたくさん食べた。

 さすがにお腹いっぱいになったのでごちそうさま。

 お酒は控えめに三杯で止めておいた。

 いやぁ今日のご飯はなかなか高得点と自己満足に浸りながら片づけをした。

 さぁて今日は何を食べようかな。

 デザートはもう用意してあるんだな、ふっふっふ。

 

 


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