もう少し乗りたいんだ。
今日は車検で朝の八時に工場に車を預けに行ってきた。
ちょうど朝のラッシュで約束の時間に少しだけ遅れてしまった。
今回の車検はガソリンスタンド直営の工場でやってもらう。
先日見積もりをお願いしたら格安だったので安心である。
着いて車を停めたらすぐに中から従業員さんが出てきてくれた。
挨拶もそこそこにでは車をお預かりしますと言われた。
それからどこか気になる所がありますかと聞かれたのでワイパーの調子が悪いんですがと答えると、ははぁなるほどじゃあ一緒に見ておきますねと明るい笑顔で返された。
その感じの良さに気分が良くなったのでじゃあお願いしますと言って手配してもらっていた代車に乗って出かけた。
代車はよくある軽自動車だったが普段の自分の車と車高も違うし色々な人が乗ってきているので変な癖がついている。
今日の代車はアクセルが繊細で踏み加減の調整が難しかった。
ブレーキは効きが甘くしっかり踏まないと止まりづらかった。
ううん、慣れない車は運転しにくいと思いつついつも以上に集中してハンドルを握った。
夕方に車検が終わりましたと連絡があったので早いなぁと感心して車を受け取りに行った。
もちろん超安全運転である。
スタンドに着くとすぐに車の状態の説明をしてくれた。
ワイパーの修理以外に特に問題はなかった。
料金は見積もり価格のみでありがたいことに修理代はサービスしてくれた。
支払いはカードで済ませた。
自分の車に乗り込むとやっぱりしっくりくる。
特に目線の高さが全然違う。
やっぱり慣れている車の方がいいなと思ってご機嫌で帰宅。
車を持つ身の宿命とはいえ車検というのは何となく面倒である。
二年に一度ではなく三年に一度になればいいのになとわりと本気で思うのであった。
そんな事を考えながら昨日の晩御飯お話を。
昨日は病院帰りだったので節制をするべく献立を考えた。
鶏のせせり肉を一口サイズに切る。
冷凍庫からシメジを取り出して小房に切り分ける。
フライパンに油を敷いてせせり肉を焼いていく。
両面に焼き色がついたらシメジを投入。
麺つゆ、酒、みりん、昆布だしの素、水を加えてアクを取りながら煮ていく。
シメジに色がついたら火を止めてせせり肉とシメジの煮物の出来上がり。
もう一品副菜はカニカマをほぐして卵と混ぜる。
鶏がらスープの素と塩コショウで味を付ける。
熱したフライパンに油を注いで卵をさらっとオムレツ状に焼き上げたらカニ玉風オムレツの出来上がり。
メインはシンプルに鍋。
生牡蠣を大根おろしで良く洗って汚れを取る。
野菜は白菜とネギ。
土鍋とガスコンロを用意したら晩御飯の始まり。
昨日は休肝日にした。
妻とお茶で乾杯。
はぁ、何だか久しぶりの飲まない日だなぁと思いつつせせり肉の煮物をパクリ。
コリコリとした食感で脂っ気はあまりない。
甘辛の味付けが丁度良くて焼き鳥のような風味もあった。
シメジはくったりと煮込まれておりジューシーな味わいだった。
そのうちに鍋が沸騰したので牡蠣をいれて野菜も少しづつ投入。
何といっても直径が十七センチしかない小型の鍋なので具を入れすぎるとすぐに溢れてしまう。
ふたをして煮えるまでの間にカニカマ玉を食べる。
シンプルな味付けながら意外とカニっぽくて高級感がある。
妻がこういう味って結構好きかもと言ってモグモグ食べていた。
では鍋のふたを開ける。
ホワァッと湯気が上がり覗き込むと眼鏡が曇る。
まずは牡蠣から、ポン酢と柚子こしょうで頂く。
ハムリと口に含むと旨味が口の中で爆発する。
噛んでいくうちに味が変化していくのも面白い。
何より妻が無類の牡蠣好きなのでひょいパクひょいパクと牡蠣ばかりさらっていた。
おっと、負けるかと思いつつ新しい牡蠣を投入しつつモリモリ食べた。
野菜もシンプルに白菜とネギという小鍋立てだがこの位が丁度いい。
牡蠣を食べ終えて野菜もあらかた食べ終わったので締めはもちろん雑炊である。
お米を洗って粘りを取ったら鍋に投入してクツクツ煮る。
仕上げに卵をタラリと回しかけてねぎを散らせば牡蠣雑炊の完成である。
期待度マックスでハモッと口に含む。
うわぁ、これは…と妻が言葉を失っている。
牡蠣の出汁が十二分に出ており口の中に広がる芳醇な味わいである。
二人で物も言わずに夢中になった。
あっという間に鍋が空になったのでああ美味かったなぁと口を開くと妻もまた作ってねと上機嫌だった。
ご馳走様をしてから片づけを簡単にして早めに就寝した。
とりあえず車検は終わったが年末年始は何かと物入りなので財布の紐はガッチリ締めていきたい。
使う時にパァーッといきたいですしね。
ああ、金運を爆上げしたい。
ものすごく近所に小さな稲荷神社があるので神様にお祈りだっ!