君がいた夏は。
今日は花火の日なのだそうだ。
1948年に戦中に禁止されていた花火が解禁されたことにちなんでいるらしい。
今年は全国的にも花火大会が復活傾向にある。
先日東京で行われた花火大会では百万人を超える見物客が集まったというのが大きな話題になった。
百万人と言えば香川県の人口よりも多いのでいかに途方もない人数だったかうかがい知れる。
私の地元も今度の夏祭りのフィナーレには花火をあげると息巻いている。
打ち上げの数はそんなに多くは無いが見物客が少なく穴場もあるので思う存分堪能することが出来る。
この花火は私が子どもの頃から上がっており、小さい頃は実家から歩いて二分の駐車場で眺めたものだ。
目の前で上がる花火はドスンという衝撃がじかに伝わってきて少々おっかない。
よく一緒に見に行っていた祖父にしがみついてそれでも花火は見たいと葛藤していた。
犬を飼うようになってからは花火の日はちょっとした緊張感をもって臨むようになった。
というのも我が家の愛犬は大きな音にはめっぽう弱く、花火が始まるとパニックになり鎖を外して脱走しようとするのである。
私たちが花火見物を終えて家に戻ると犬が忽然と姿を消している。
裏山には野犬が潜んでいたのでそっちに入っていかないようにと祈りながら近所中を探し回った。
結局その日には見つからず数日たって戻ってくることが多かった。
どこかで人を襲わなかったのが幸いである。
そんな思い出の詰まった花火大会が目前に迫っている。
夏祭りとセットになったこの日は町中に人があふれる。
私も今年は久しぶりに会場に足を運んでみようかなと思っている。
浴衣を着て髪の毛をセットして、着付け覚えてるかなぁ…。
ちょっと自信が無いので母に習っておこう。
そんな楽しそうなことを考えながら昨日の晩御飯の事を少しだけ。
昨日は買い物をして帰宅。
まずはお米を研いで浸水させておく。
その間に副菜から作る。
キュウリを薄切りにして塩で揉む。
しんなりしたら塩を洗い流して水をキュウッと切る。
そこにごま油とラー油を少々入れてよく混ぜる。
これでキュウリのピリ辛和えの出来上がり。
炊飯器のスイッチを入れたらメイン作り。
豆腐をレンジで水切り。
ナスを乱切りにして水にはなってあく抜き。
豚こま切れ肉に片栗粉をまぶしてよく揉みこんでおく。
ショウガを摺り下ろす。
フライパンに油を敷いてそこにショウガを入れて香りを引き出す。
豚肉を入れて炒める。
ある程度火が通ったらナスを入れる。
ナスがしんなりしたら豆腐を手で崩しながら投入。
味付けは昆布茶。
そこに卵を割って溶き入れて半熟になったら火を止める。
お皿に移して仕上げに鰹節を振ったらナスチャンプルーの完成。
汁物は塩昆布と梅のすまし汁。
ご飯が炊けたら妻を呼んでいただきます。
昨日のお酒はハイボール。
定番の氷ギッチリの夏仕様。
乾杯してグッグッグイッと飲み干す。
ンハァ~うんまいと思わず声が出る。
夏の盛りに飲む冷たいお酒は甘露である。
ではキュウリから食べる。
ショリッと噛むとピリッと辛い。
キュウリの塩もみにごま油とラー油をかけただけだが味わいが夏になる。
辛みがまたお酒に合う。
これは簡単でいいなと思いつつお酒をグブリ。
二杯目のハイボールを飲み干して三杯目を作る。
ではメインのナスを食べよう。
具を全てまとめて取って口に運ぶ。
ナスのキュッとした食感と豚肉の旨味が広がる。
豆腐と卵もいい仕事をしている。
私はチャンプルーを作る時は味付けに昆布茶しか使わないことが多いが味がピタリと決まるので重宝している。
飲み過ぎに注意してお酒を切り上げてご飯のおかずにチャンプルーを食べた。
こちらも食べすぎに注意して八分目でご馳走様。
デザートの誘惑にも打ち勝ったので自分をほめてあげたい。
さて、今日は庭で妻と線香花火でもしようかな。
この暑い暑い夏の夜に。