まだまだお元気で。
昨日は両親と妻と一緒に祖母のお見舞いに行ってきた。
祖母は心臓の調子が悪くて足も不自由なので車いす生活である。
介護付き住宅で暮らしていたのだが肺に水がたまったという事で総合病院に入院している。
もう二か月くらい病院に入っているので早くお見舞いに行きたかったのだが両親と私の都合がなかなか折り合わずに昨日になってしまった。
お昼前に両親を迎えに行って病院に行こうとすると面会は二時以降じゃないとできないという事だったのでまずは腹ごしらえをすることにした。
病院に行く道すがらに和食のファミリーレストランがあったのでそこに車を滑り込ませた。
ちょうどお昼どきだったので店内は混んでおり順番待ちになった。
十五分くらい待って席に通された。
注文はタッチパネルだったのでスムーズに頼むことが出来た。
ところが混み合っているのでいつまでたっても料理が来ない。
まぁ急ぐわけでもないのでよく喋る母のワンマンショーを聞いていると妻が頼んだ蕎麦とミニうな丼のセットが届いた。
それからぽつぽつと料理が揃い始めたが私の頼んだカツ丼がなかなか届かなかった。
料理が冷めるので先に食べていてもらうと大分待ってカツ丼が届いた。
さっそく食べるとアツアツで出汁が効いていてなかなか美味しい。
どんぶり物は勢いで食べるので一番に完食すると妻から早食いは体に悪いんだからねと釘を刺された。
そのうちにみんなが食べ終わったので会計をしようとすると父が伝票を持ってスタスタとレジに行った。
ちょっと、ここは払うよと言うといいから遠慮するなと突っぱねられた。
レジで少し押し問答になったので他のお客さんの邪魔にならないようにおとなしくご馳走になることにした。
妻と一緒にご馳走様ですと言うと安いもんだと何だか嬉しそうだった。
それから病院に行って少し時間を調整して祖母に会いに行った。
病室は四人部屋で少し蒸し暑かった。
ベッドに横たわっている祖母と久しぶりの再会を果たしたがずいぶん痩せており、ああかなり小柄になったなと思った。
私の姿を認めるとうつろに天井を見つめていた目が輝くのが分かった。
まあ、よく来てくれたねぇと実に嬉しそうにしていた。
今度こそはお迎えが来たかと思ったけどまだみたいと冗談っぽく言うので少し場が和んだ。
体重は入院して二十キロほど減ったらしく一目でわかるくらい細見になっていた。
それから自分の入院生活の話を始めたのでフムフムと興味深く聞いた。
五分くらいノンストップで話すのでまあまあ元気になったのかなと思った。
ちょうど来週が祖母の誕生日なのプレゼントの本を渡したが結構喜んでもらえたのでこちらも嬉しかった。
祖母と母が親子の会話を始めたので父と妻と一緒にひと段落するのを待った。
面会時間の制限があるので話も途中でまた来るねと言って退室。
帰り道に母からお見舞いありがとうねと言われたのでむしろ遅くなってごめんと答えた。
それから両親を送り届けて近所のスーパーで買い物をして帰宅。
昨日の晩御飯は少し面倒だったのでお寿司を買った。
一人前八百円くらいのお寿司でマグロの中トロが入っていた。
副菜くらい作るかと思って台所に立った。
玉ねぎをスライスして水に晒して辛みを抜く。
缶詰のサンマのかば焼きを開けて軽くほぐす。
お皿にサンマを並べて上から玉ねぎを散らす。
卵黄を中央に乗せてポン酢をかけたらサンマオニオンの完成。
汁物はインスタントのマツタケのお吸い物。
お昼がボリュームがあったので夜は軽めに。
妻と一緒に頂きます。
昨日も殊勝に休肝日にした。
まずはサンマオニオンから。
卵を潰してよく混ぜて食べる。
玉ねぎのショリショリした歯ごたえと甘じょっぱいサンマの組み合わせが美味しい。
卵もナイスアシストでまったりとした味わいになっている。
一瞬ビールを冷蔵庫に取りに行こうかと思ったがぐっとこらえた。
お吸い物を飲んで口をリセットしてからお寿司を食べる。
スーパーの総菜寿司だがけっこうイケル。
ネタの鮮度がいいのでサワラがコリコリした食感で美味しかった。
パクパクと食べて大トリにマグロの中トロを食べたがトロリと口の中で濃厚な脂がとろけてウットリした。
お酒抜きの晩御飯はあっという間に終わる。
食後に渋いお茶を飲みつつ、一緒にお見舞いに行ってくれた妻に感謝するといいのよ大切な人に会うのは大事なことだものねと嬉しい事を言ってくれたので少し鼻の頭がツンとなった。
祖母は今年の誕生日で95歳になる。
まだまだ元気でいてもらいたい。
たくさんお世話になったので恩返しをしなくては。
おばあちゃん、いつまでもお元気で。
愛しています。