「まるで村上春樹のような」
不安な日々は 見えないことにして
音楽と物語に満たされている
それがいつだって
ひと昔前のマッチョ思考における
性衝動のメタファーだとしても
イマジンは知らない
会ったことがない 理解した素振り
それは そう
まるで饒舌な自信家のように
熱を持たない
まるで村上春樹のような 風に佇む
悲しむ人は 見えないことにして
音楽と物語に満たされている
それが いつだって
岩肌を軽々と登る山羊の憐れみを
見下ろす眼差しだとしても
イマジンは知らない
会ったことがない 反応する個体