久蔵久蔵

読んでくださった方の、想いや感情や声で完成する、詩や物語をつくりたいと思っています。

久蔵久蔵

読んでくださった方の、想いや感情や声で完成する、詩や物語をつくりたいと思っています。

最近の記事

「白い月」

透明になるためにただ 空っぽを見せつけている がりがりな心を抱いて 身体はいつも饒舌で あさはかな あかさたなには 濃いコーヒーとドーナツを やわらかな はまやらわには クロワッサンとカプチーノ 満ち足りた波のまにまに ためらいを持て余してる ふわふわな衝動かかえ 誘いだされた白い月

    • 「王様デイズ」

      あの夏のぼくたちの王様デイズ 朝焼けの水平線を描く君を そうっと染める青が生まれた 走りだす君の王様デイズには 偉そうな入道雲がもこもこと そんなのふたりで蹴飛ばしちゃおう 片陰に止めた自転車 隠し持つ熱 深緑  影からも逃げられたのに あの夏のぼくたちの王様デイズ 夕暮れの水平線を消す雨に そうっと青はどこかに消えた

      • 「まるで村上春樹のような」

        不安な日々は 見えないことにして 音楽と物語に満たされている それがいつだって ひと昔前のマッチョ思考における 性衝動のメタファーだとしても イマジンは知らない 会ったことがない 理解した素振り それは そう まるで饒舌な自信家のように 熱を持たない まるで村上春樹のような 風に佇む 悲しむ人は 見えないことにして 音楽と物語に満たされている それが いつだって 岩肌を軽々と登る山羊の憐れみを 見下ろす眼差しだとしても イマジンは知らない 会ったことがない 反応する個体

        • 「ベーシスト」

          ひずんだベースがまるで メロディのように 鼓動に寄り添ってくる 血は運ばれてゆく これかい? それともこれかい? いや まって あれはどうかな? そう言って 目があった君と笑った あぁベーシスト 音が 音が染み込んでくるよ 銃声は雨の中を やまず垂れ流され 頭蓋骨を揺さぶって 細胞が風に舞う こっちか? それともそっちか? いや まって あっちはどうかな? そう言って 頷いた君と笑った あぁベーシスト 音が 音が染み込んでくるよ ただ君の身体と声を 求め溺れて 呼

          「Birthday」

           影のない冬椿  後ろ姿の 君におはよう  カーテンは開いたまま  いつもの珈琲 君におはよう  ブランコに 並んでるみたいに  君が恋しい 赤裸々なほど  海が季節を 変えてゆくから  淋しいときは どうすればいい?  静かな夜も 優しい朝も  約束するよ ただ祈るように  生まれたよ 愛が  またひとつ  生まれたよ 愛が  ぽつぽつと冬の薔薇  鏡の中の 君におはよう  シーツはがし洗濯機  いつものステップ 君におはよう  すべり台 登ってるみたいに

          「正しい音楽」(歌詞)

          正しい音楽を  正しい音楽を ぼくは正しい歌を歌ってます ぼくは正しく歌を歌ってます クソつまんねぇこと 言ってんじゃねぇ クソ馬鹿野郎が 音楽はいったい いつから こんなにかたっくるしいものに 成り下がったんだ 聴いてる俺といえば真面目に いつだってただ 酔っぱらってる 酔って歌っちゃ駄目なのか? 酔って浮かれちゃ駄目なのか? 音楽はいったい いつから こんなにかたっくるしいものに 成り下がったんだ 聞きたくなけりゃ聞こえないから 心配なんてしなくていいよ 酔って歌っち

          「正しい音楽」(歌詞)

          「君とふたりで」(歌詞)

          吐息だって ため息だって いつだって なんだって 君とふたりで 学校からの帰り道 小さな神社 初めてのキス 吐息だって ため息だって いつだって なんだって 君とふたりで 君の温度にふれた日は 雨の匂いを 風が運んで 空も 君も いつも 朝の 猫型ロボットの青の中に まだ何も まだ誰も 動き出さない いつだって なんだって 君とふたりで なのに 振り向けないよ 振り向けないよ 君はもういないから いつだって なんだって 君とふたりで なのに 振り向けないよ 振

          「君とふたりで」(歌詞)

          「パーティーしようよ」(歌詞)

          僕はいつも 喋りすぎで 話すそばから 消えてゆくから 見向きもしない猫は 30センチ横を  悠々と通り過ぎてく 僕は人間で 僕です 僕は人間で 僕です 君もそうでしょう? だから 僕は人間で 僕です 僕は人間で 僕です だってそうでしょう? それはそうとしても 風が強いから パーティーしようよ 風が強いから 僕はいつも 喋りすぎで 無駄なことばかり 増えてゆくから 話してくれない猫は いつだっていつの間にか すく傍であくびしている 僕は人間で 僕です 僕は人間で 僕で

          「パーティーしようよ」(歌詞)

          「泣いてなんてやらねえよ」(歌詞)

          不思議なくらい薔薇が咲いてる 不思議の国に迷い込んだか? 薔薇が咲いてる 薔薇が咲いてる 泣いてなんてやらねえよ 所詮 芸人 人でなし 誰も気づかぬ 落ちている 音を紡いで 芸人なんぞ化外の者よ 泣いてなんてやらねえよ 薔薇が咲いてる 薔薇が咲いてる 不思議なくらい猫が鳴いてる 不思議の国に囚われたのか? 猫が鳴いてる 猫が鳴いてる 泣いてなんてやらねえよ 所詮 芸人 人でなし 笑わせてるの 気づかれず 笑われている 芸人なんぞ化外の者よ 泣いてなんてやらねえよ 猫

          「泣いてなんてやらねえよ」(歌詞)

          「何でこんなに」(歌詞)

          誰かの忘れ物 見向きもされず 風に吹かれて 愚かな私 賢いと思い込んでる 全ての愚かな者たち いつも誰かと比べ続ける 愚かな私 私たちが歩く雑踏のざわめきに 綻びも結び目も見つけられずに 何でこんなに悲しいことが 多いのでしょう 何でこんなに寂しいことが 多いのでしょう 誰かの落とし物 拾われもせず 転がってゆく 弱き私も 勝ち負けにこだわり続ける 全ての弱き者たち いつも誰かと比べ続ける 弱き私も 私たちがうつ向く雑踏のざわめきに 綻びも結び目も見つけられずに 何

          「何でこんなに」(歌詞)

          「HERO」(歌詞)

          ヒーローたちの言葉に いつだって酔って寝るだけ ヒーローたちの言葉に いつからか傷ついている 「見えない風 睨み付けて 坂道を走っているだけさ そこには愛があるだけなんて お前の方がわかってるだろう はじめに描いたゴールなんて いつの間にか 見えない程遥か後ろに ただ前を向いて 今を夢中に生きていただけさ」 きっとそうだろう そういうもんだろう 頭でっかちな退屈な僕は 何も出来ずに疲れはててる 僕なんてただ 忘れたいことばかり ヒーローたちの言葉に いつだって酔って寝る

          「HERO」(歌詞)

          「この世界の真実」(歌詞)

          この町に 風が吹いてる 今だって 風が吹いてる いつだって 君はかわいい いつだって 君がいとしい 君はかわいい 君がいとしい それだけが真実なんだ この世界の真実は それだけさ この町に 雨が降ってる 今だって 雨が降ってる いつだって 君はかわいい いつだって 君がいとしい 君はかわいい 君がいとしい それだけが真実なんだ この世界の真実は それだけさ 言葉の意味はいつだって 後からついてくる まず届くのは声という音 沈んだ僕を連れ出したのは 風に吹かれた冷た

          「この世界の真実」(歌詞)

          「あの町」(歌詞)

          雪が降っている また雪が降っている 雪だけがいつまでも降っている 雪が降っている また雪が降っている 雪だけが影を連れて降っている 別れ道も分からない かそけき音 訪れ来る 光と影 寄り添いつつ 始まりも終わりも 溶け合ってゆく 雪が降っている また雪が降っている 雪が降っている また雪が降っている あの町の雪は 折り重なった空の匂い あの町の雪は 悲しく笑う君の香り 雪が降っている また雪が降っている 雪が降っている また雪が降っている あの町の雪は 折り重なっ

          「あの町」(歌詞)

          「三叉路」(歌詞)

          とろりとした夜 目を閉じると深い緑 深い緑 沈む 沈む 意識の底 赤い薔薇の花束 誰かの忘れ物 踏みつけられて 死に向かう 生き物の匂い そんな面影 あの頃のあの場所は 今はもうない あの頃の僕ももう いるはずがなくて とろりとした夜 目を閉じると熱い吐息 熱い吐息 とける とける 身体の奥 夕暮れコウモリたちが 起こす風 色づく 雲が流れて 消えてゆく 薄く伸びる影 そんな面影 あの頃のあの人は 今はもういない あの頃の僕ももう いるはずもなくて 頭と身体の離れ

          「三叉路」(歌詞)

          「夢中で」(歌詞)

          勝ち負けは ゲーム楽しむためのルールなんだと 今頃気づいたよ 君を大切に思うことに 勝ち負けなんてあるはずないんだから 君を思うことが生きることだから 生きることに勝ち負けはないってことさ ただ夢中で  夢中で走っているだけ ただ夢中で 坂をのぼっているだけ ただ夢中で 夢中で そこにはやっぱり 愛しかないんだ りきみっぱなしの いきがったこだわりは がんじがらめで 力任せにねじ伏せて 脇目もふらず走り続ける者には ただそれしかできなかったんだ やってみないとわからない

          「夢中で」(歌詞)

          「あそぼう」(歌詞)

          他人(ひと)より偉く なんてならないで そんなことより もっと遊ぼう だから牛乳飲まなくちゃ だから牛乳飲まなくちゃ なるべく誰かを 傷つけないで 楽しく遊んでいたいから だから牛乳飲まなくちゃ だから牛乳飲まなくちゃ 他人(ひと)より狡く なんてならないで そんなことより もっと遊ぼう だから牛乳飲まなくちゃ だから牛乳飲まなくちゃ なるべく自分も 傷つかないで 楽しく遊んでいたいから だから牛乳飲まなくちゃ だから牛乳飲まなくちゃ なるべく誰かを 傷つけな

          「あそぼう」(歌詞)