【解説】なんでも図解からわかる話の可視化
日高由美子さんというアートディレクターの方が書いたこの本では、話の可視化、図解化について、構造的な部分からわかりやすく説明されています。
1、文章全体を読み取るための図解方法
文章を読み取るためには、その文章がどのタイプに属しているかを見極める必要があります。
日高氏はこのタイプを大きく3つに分類しました。
① 状態・構造:「AはBである」といったイコールの関係の話
② 因果関係・変化:「AとBがやりとりする」など関係性の話
③ 拡散・収束・収集:「AからB ,C,Dへ広げる」といった全体的な話
これらの内容を図解するために必要となる要素が、囲み、矢印、人があるとこの本では紹介されていました。
2、囲みの種類
囲みには大きく3つの種類があり、それぞれに応じて使い分けます。
① 実線:ノーマル、汎用性
② 二重線:強調
③ 点線:仮定、未来、補足
3、矢印の種類
矢印には大きく5つの種類があり、それぞれに応じて使い分けます。
① 流れ:移行、発生、結果
② 双方向:やりとり、交換、相互
③ 対立:対応、対比、競合
④ 集中、拡散:大きな流れ
⑤ 上昇・下降:動き
4、人のアイコンを使う
人を使うメリットは大きく2つあります。
① 馴染みがあること
② 視線がいきやすい
下の写真の見比べからも、わかるかと思います。
人なしの図解
人ありの図解
5、まとめ方
まとめ方の種類としては、大きく3つあります。
① 時系列型:決まったテーマに沿った時
② 発散型:アイデア出しの時
③ ランダム型:会話の予想がつかない時
6、終わりに
この本では、話を図解することで、よりわかりやすく、スムーズに会話ができるようにすることを目的としています。
日高さんは、長年グラフィックレコーディングなどで対話を可視化し、円滑にしている経験から書かれた本なので、是非、みなさんも参考にしてください。
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