上を司られるな、司れ。
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上司の考え方が古い。
上司とソリが合わない。
上司がポンコツである。
上司に理不尽に怒られる。
上司に目をつけられている。 など
最低1日8時間を共にしなければならない職場において、上記のような悩みの種は色々なところで発生しているはずで、部下である若手たちの中で苦しんでいる人が多くいるかもしれません。
#その逆も然り
かつて私も過去の勤務先では、直属の上司がどうしても尊敬できないし、好きになれない(苦手だった)ということがありました。
私はけっこう意見を言うほうだったのですが、嫌われていたし、嫌ってもいたので私の意見は基本的に通りませんでした。たしか私の評価はだいぶ低かったと思います。
その上司は自分の上司(その方が仮に課長だったら部長とか)に対してだけ気を遣ってご機嫌を取っていて、攻めたことは絶対にやらないし、とてもスケールが小さく感じて、部下を守るどころか、売るような人だったと記憶しています。
そうこう悩んでいた時期に、とある人(だいぶ目上の人)に相談したんですね。
そうしたら、本当に「腹落ち」する対処の仕方を教えてくれました。
それは、
「自分の今の役職の、2つ上のところから、ものごとを考えてみろ」
というアドバイスだったんです。(会社によってですが、例えば今が主任なら2つ上は課長とか、平社員なら係長とか)
なるほどと。
立場が変わればものごとの捉え方の視点が変わる。
いわゆる「視座」というやつですね。
実際には2つ上の役職として、何か実行に移せるわけではないので、あくまでも考え方だけですが、でもそれを実行してみたら、だいぶ私はその嫌いな上司の見方が変わっていきました。
時には、「お前なんかより、もっと上の位置で考えてまーす」って思えたし、逆に「その立場で考えると、こういう苦労もありそうだな」と考えられるようになりました。そして前までの自分の幼稚さにも、少し気が付くことができました。
で、この「2つ上を考えろ作戦」の最も良いところは、「昇進のチャンスを自ら作ることができるよ」ってこと。
#なにその作戦
例えば、役職が上の人たちや経営層の方たちと話す機会があったとして「この問題、君はどう思う?」とか「何か解決策はないか?」と聞かれた時に、普段の考え方を2つ役職を上げているので、かなり視点の合った話ができるんですね。
#はず
となれば、「あいつ、久しぶりに話したけどかなり成長してるな」という感じになりやすい。
なのでこれを続けることによって、自分が昇進するトレーニングをしておきつつ、今の上司ともうまくやっていけるかもしれないという、超オススメの思考だということです。
そして、いずれイヤな上司を飛び越えられるかもしれませんし、とって代わってあなたが上司の立場になっているかもしれません。
それでもどうしても難しければ、その時は転職しかないのかなと思いますが。
視点を変えることは簡単ではないかもしれませんが、一度実践してみるのをお勧めします。
主役は若者であるべきなので、そんな若者たちへ共有いたします。