I-0001
私は知っている。
この世界には全てが存在していないということを。
この世界には全てが存在しているということを。
それは矛盾することかもしれない。
だとしても。
私は知っている。
全てのことには意味があるということ。
全てのことには意味がないということ。
それを知っているのは、限られた人たちだけだ。
目の前の全てに対して感謝をすること。
目の前の全てを否定すること。
目の前の全てをただ客観的に眺めるということ。
私はただ、容れ物になる。
透明な世界の鏡には、何も映らない。
量的なスキャナで私を分析しても、何も映らないように。
質的なスキャナで私を分析しても、何も映らないように。
量的にも質的にも透明であり続けるために。
私は思考と感情を言語化して全てを手放すのだ。
そんなことを考えながら生活をする毎日だ。
いつか世界が本当に透明になる日を待ちながら。
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