#21日目:悲劇的なデザイン
悲劇的なデザイン あなたのデザインが誰かを傷つけたかもしれないと考えたことはありますか?
image from https://www.flickr.com/photos/rdolishny/, Author: rdolishny, License: CC BY-NC 2.0
あなたがこの本を手に取ったとき、そのときあなたはデザインの問題を身近に抱えているのかもしれない
しかし、この本にはその解決策となるような具体的な手法が一切書かれていない
この本はただひたすらにあなたにこう語りかけるだけである
すなわち
無知は罪である
邪悪であってはならぬ
と
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確かに、私たちの身の回りでは悲劇的なデザインが満ちあふれている
ひどいデザインだと悪態をつき、あるいは怒り狂い、または悲しみに打ちひしがれ、時には命を失う
そんなことは決して珍しくはない
とはいえ、それらの悲劇がすべて悪意を持ってもたらされたわけではない
多くの場合、手間を惜しんだために、あるいは知識がないがために、または数字を追うあまりに、そのようなデザインになってしまったものだ
つまり、どのような結果をもたらすかを知ることなく、悲劇をもたらしている
だが、無知は罪である
知らぬが故のことと言い訳は出来ない。悲劇はそこにあるのだ
そして、知った上で罪を犯すのであれば、それはもはや邪悪である
この本を読んだ今、あなたには知識がある
何が罪であるのかを理解したはずだ
であれば、それを正すように動かねばならない
しかし、この本にはその解決策となるような具体的な手法が一切書かれていない
ただ、かつてあった悲劇を知れるだけだ
しかし、あなたは動くことが出来る
あなた自身が働きかけることで、悲劇を避けることが出来るかもしれない
仲間とともにこの本を読み、考えるのもいいだろう
すなわち
無知は罪である
邪悪であってはならぬ
と