妊娠から今日まで

私は自由でいることを好み、比較的自分の好きなように生きて来ました。


学校を出て社会人として働き恋愛をして結婚、妊娠しました。周りの友人は、出産前ギリギリまで働き、友人と楽しく外出したり、外食をしたりと、出産前後を含めてイベントとして楽しんでいたので、私も当然その流れに乗れるものだと考えていました。


しかし現実は、妊娠中は脳貧血を繰り返して道端に倒れ込むこと数回、その後切迫早産により強制的に寝たきりの生活、最後は病院での入院生活を送ることになりました。入院先で出会ったママ達は、お腹の子供のためだから自身が入院することは大したことではないと言える素晴らしい方ばかりでした。でも私は上辺は同調していましたが、それまで自己中心的な生活をしていたため耐え難く、夜、声を殺して泣く日も多く、退院日ばかりを気にしていました。
入院生活後半は弱い薬では抑えきれず、最終兵器的なマグセントという薬剤を投与され、息をすることも苦しく、腕も上げられず、一人で歩いてトイレに行くことすら出来なくなっていました。
そのような状態でもなんとか出産まで辿り着き、無事に子供を産むことができました。
出産後、乳腺炎の多発、夜泣き、熱性痙攣等、色々大変でしたが、何とか初の子育てを頑張っていました。イヤイヤ期が酷いと思いながらも、年齢が上がれば落ち着くと考えていました。

そんなある日、保育園や家での子供の行動が変だなと思うようになり、育てづらさを感じるようになりました。例えば枕に皺がよることを嫌がり怒り出す。自分がうっかり寝てしまったことに激怒。足が汚れることに激怒。部屋に入ったのでジャンパーを脱がせたら激怒。激怒とともに私を蹴ったり叩いたり噛んだりの暴力。はじめての子育てで何もわからず、癇癪の理由も理解出来ず、対応方法の正解もなく、ただ耐える辛い日々を送り続けました。後に子供が発達障害であることがわかりました。

子供を妊娠して育てることは、子供の性格等ある程度の違いはあれど皆同じように進んで行くのだと勝手に思い込んでいました。でも違っていました。それは、自分の身近な人達や自身の幼少期など、ごく狭い世界でしか子育てに関することを考えていなかったからだと思います。
でも、これまでの経験のおかげで今こうしている間にも人知れず苦しい思いをしている方がいるのだと思いを馳せることが容易に出来るようになりました。そして自分が苦しんだ道で同じ苦しみを味わう人を無くしたい、苦しんでいる人の支えになりたい、と強く思うようになりました。このことは、これからの私の生き方を大きく変えることになりそうです。

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