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手の届く範囲と役割

最近、仕事をしている中で役割の分担について考えることが増えてきました。

きっかけですが、僕のいるチームでは最近業務があまりうまく回っておらず成果にもつながっていない状況なんですね。僕はマネジメントと実務部隊の狭間という立場なんですが、その僕でどうにかできないか?何ができる?ということをここしばらく考えています。そうこうしているうちに思うようになったのは、組織の中ではみんなが役割を分担しているに過ぎない、ということです。立場が偉かろうがそうでなかろうがあまり関係ない、そんな感じです。

当たり前っちゃあ当たり前な感じがします。どうやらこのことを自分も含めみんな忘れてしまいがちなのかもしれません。縦割りな雰囲気のある会社だからなのかもしれませんが。
もっとこうしたらいいのに、と思っていることを飲み会の愚痴で終わらせてしまう場面をこれまで何度も何度も見てきました。それが悪いとは言いませんが、昼間に建設的に話せる時に話せるといいのにとも思います。立場の違いから平場では言い出しにくかったりするのでしょう。

多分、どんな組織にでも向かいたい方向やゴールと、そのゴールを設けた背景や目的、理由があると思います。僕のいる小さなチームにもあります。
僕らの目標やゴールは何か。なんでそこをゴールにしているのか。そのゴールに向けて僕らは何をしたらいいのか。その中から何を優先したらいいのか。いつまでに辿り着いていたらいいのか。そのためには誰が何をしたらいいのか。
今やっていることはこのようにつながっているし、その目的を果たそうとしてチーム内で役割を分担しているだけ。プレイヤーは自分のフィールドで事を進め、マネージャーはその環境整備だったり、脇道に逸れた時の軌道修正や遅れが出た時の巻き返しのための下地の整えをやる。お互いやることは違うけど、目的は同じ。持ち場と役割が違うだけ。そんな気持ちが強くなってきています。職責の重さは立場によって確かに違いますが、実態としてはあまり関係がないな、もっと対等に話し合った方がいいな、と思ったんです。

これは組織が大きくなっても基本的に変わらないように思えます。会社レベルで見ても。役割が違う、という構造は変わらないからです。

加えて思うのは、目的や役割については社長と最前線で働くプレイヤーとで認識を揃えることができても、自分の手の届く範囲はそこまでのレイヤー幅で広げることはできない、ということです。これも当たり前ではあります。ですが、この2つをなんとなくうまく使いわけできていないのかもしれない。そのようにも思います。

この手がどこまで届くのか。
直接の上司にすら届かないかのように振る舞ってしまう方が身の回りにいます。僕も時々思ってしまいます。でも意外ともう少し先まで届くんじゃないかなと思い始めています。
上司部下の間柄であっても、役割分担をしてるだけだと思えれば部下側も目的や計画、手段について上司と十分話し合いやすいのではないでしょうか。そんな話し合いができれば、部下は組織の計画や手段を決める場面にも関われるわけです。自分が部下ならより高度な業務に関わる機会になりますし、自分が上司ならマネジメントのアイデアや精度向上の機会を作り出しやすくなるはずです。
そして、そうできれば、目的を見失いにくくもなりそうです。

エラい人とそうでない人、実務を担う人とそれを束ねる人。それぞれを取り囲む環境があり、自分から見える風景がありますし、そしてそれぞれが追われるような日々を過ごしています。でもまたには一緒に立ち止まって、チームの、部署の、会社の目的やそれぞれの役割分担についてチームメイトと話してみるといいんじゃないかな、やってみたいな、と思っています。

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