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【旅blog】屋久島トレッキング 1
8月14日‐18日の4泊5日、今回は屋久島です。
屋久島といえば、”もののけ姫”でしょうか。情報収集をしていると、巨大な屋久杉や苔(コケ)に覆われた森の写真に胸が高鳴ります。
また、今回は屋久島だけでなく、帰り際に種子島にも立ち寄りました。種子島といえば、鉄砲もそうですが、JAXAのロケット発射基地です。日本の自然を堪能してから、宇宙に想いを馳せるという島巡り。
島巡りは前の石垣島を中心とした八重山諸島の旅とかぶりますが、八重山諸島が透き通る綺麗な海なら、屋久島は島全体に広がる壮大な山です。
さぁ、旅の…、いえ、Trecking(トレッキング)の始まりです。
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■8月13日‐出発前日
23時頃、羽田空港着。
出発便が6時25分の早朝便である為、前日から空港に宿泊することにした。
宿泊といってもお金を使いたくない私は、ロビーのソファに寝転がり、お菓子を食べたり、小説を読んだり、iPhoneをいじったりして過ごしていた。
迷惑な奴だと思われるかもしれないが、夜中の空港にはそんな奴がよくいる。
この通り。
バックパックを抱えて寝ていると、
いつの間にか夜は明けていた。
■8月14日‐1日目
予定通り、早朝便に乗り、1時間半という短時間で鹿児島空港に到着した。
鹿児島に着いたら次は港までバスで移動。空港を出て左に行くとすぐにバスターミナルがあり、8時40分発の高速船ターミナル行きに乗車します。
料金は1,250円で、移動時間は50分。
途中鹿児島中央駅に停車したのだが、駅には観覧車があり、地元名古屋の街中にある観覧車を思い出した。共通点は”なぜここに作った”です。
続けて窓の外を眺めていると道路の中央に線路を発見し、前方に目を向けると路面電車の走る姿が見えた。
9時30分に高速船ターミナルに到着し、高速船のチケットを購入する。
屋久島行きのチケットは往復15,000円で、片道だと8,300円になる。毎回ながらNo PLanの旅ということもあり、とりあえず片道チケットを購入することにした。
10時20分発のロケット2という高速船。
ロビーで乗船開始時間を待っていると、周りはファミリー、カップル、老夫婦で溢れており、八重山諸島の旅と同じ感覚を味わうことになった。
国内旅行は好きですが、どうもこの瞬間だけが好きになれない。
10時20分になり、高速船の指定席に着く。通路側の為に外も見えないので船内のテレビで流れているのど自慢を観て過ごした。
隣のおじいさん越しに窓の外を見ると、海に大きな山が浮かんでいた。
そう、これが屋久島です。
屋久島に到着したのは13時05分。高速船に2時間半くらい乗りました。屋久島は到着までかなり時間がかかる。。
港に着くとそこには何もなく、人々はバスやらタクシーやらで散っていった。
港にある大きな看板の地図で周りの状況を確認すると、近くに観光協会を発見。
観光協会に到着するとカウンターのおばさんに近くに安宿はないかと尋ねた。
おばさんは言う。
「あなた、レンタカーは予約した?」
「してません!」
「それならバス停の近くの宿を紹介するわね。屋久島はどの観光スポットも歩いてはいけないからね。」
おばさんは安房周辺マップを広げて宿にしるしをつけてくれた。
屋久島の港と観光地の位置がわからないとこのブログも読みづらいかと思いますので、ここでそれぞれの位置を紹介します。ちなみに今回屋久島で行こうと思っていたのは”縄文杉”と”白谷雲水峡”の二つです。
※あくまで大体の位置。赤線の部分は登山コース。
私が到着したのは地図の下部にある安房港で、観光地として栄えているのは上部の宮之浦港とのことでした。そして、面倒なのが、屋久島の旅は登山がメインとなる為、行動するのが早朝からになるのですが、縄文杉に行くなら安房の方が近くて、白谷雲水峡は宮之浦の方が近いのです。
距離のイメージとしては安房から宮之浦までバスで35分程。
説明はここまでにして、私は実際に宿を見てから決めると言い、印の付いたマップをポケットにしまった。
続けて登山バスのチケットを購入する。
なぜ登山バスのチケットがいるのかと言うと、”縄文杉”を拝む為には荒川登山口から往復10時間の登山を必要とするのだが、マイカー規制により島内の路線バスやレンタカーでは登山口まで行けず、専用バスに乗り換える必要があるのだ。
参考までに縄文杉を見るには登山の前日までに下記2点が必要になる。
・専用バスチケットの購入
・お弁当の早朝受け取り予約
※お弁当持参の方は不要
私は観光協会で専用バスのチケットを約2,000円で購入し、おばさんからもらったマップを手に安房の中心地へ向かった。
歩いていると人が歩いていないことに気付いた。なんて静かな町なんだろう。ここは本当にあの有名な観光地なのだろうか。
いや、観光地として栄えている宮之浦は水着の若いピチピチギャルやジブリ好きのゆるふわガールで溢れているのではないだろうか。安房だからこんなに静かなのではないだろうか!
くそっ、くそっ…
ひとり旅の際、私は無表情でくそみたいなことを考えている。
途中で潰れたカラオケ店を見つけた。田舎ではよく見かけるのだが、こういったカラオケ店はいつの時代のどのようなタイミングで栄えていたのだろうか。不思議でならない。
15分程歩くと安房の中心地に到着。
宿を探すとモスバーガーの2階にゲストハウスを発見。名前がいかにも旅で仲間を作ろうぜ的な雰囲気があり、入るまでもなく通り過ぎました。
二つ目はとある民宿。入口が暗いので通り過ぎました。
三つ目は2階建のゲストハウス。1階では登山用品をレンタルしたり、食品やお土産が購入できるようになっていた。
1階のレジが宿の受付も兼ねていて、入ったとたんにレジのおばさんが言う。
「こんな暑い中よく歩いてきたねぇ。私は外にも出たくないよ。」
おばさんの雰囲気も良く、この宿で3泊することにした。
「他も宿は見たのかい?」
「モスバーガーの2階にあるところとか見てきました。」
「ここはね、あそこより良いよ。だってお風呂があるからね。あっちにはないよ。」
「それは良かった!」
鍵をもらって部屋に入ると2段ベッドが5台あり、10人用のドミトリーでした。
ベッドに人はおらず、バックパックだけが無造作に置かれていた。宿泊客は登山に出掛けているのだろう。
14時になり、私は遅めの昼食をとろうと、荷物を置いてまた暑い外へ出た。
それにしても人がいない。多くの店はシャッターが閉まっていて、空いているのはモスバーガーくらい。
さすがに旅行に来てモスバーガーを食べる気にはなれないなと思いつつ、川沿いに出た。
人がいないのに川沿いには提灯が揺れている。不思議な町にでも迷い込んだような感覚だ…。
つづく
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