231215_心療内科に行った
この場を始めとして、僕の日頃の言葉を見ている方ならばお察しなのだろうが、僕はここ最近完全にメンタルが壊れていた。戦う元気も、吠える元気も失い、朝が来て昼を迎え夜になるというサイクルが毎日来ることへの恐怖感で頭が一杯になり、夜も眠れず、眠ることすら怖い、といった具合だった。
自らの存在意義が見いだせない環境の中で、日々高圧的な言葉を浴びせられ、何が拠り所になるのかすら分からず、夜の繁華街を当てもなく歩き回った日もあった。
同じような境遇の中で一緒に悩みをこぼしてくれる人もいたし、励ましのコメントをくれたり夜遅くまで電話してくれたりする人もいた。本当にありがたい限りなのだが、一方で「難しい・苦しい境遇のなかに置かれているのは自分だけではないのに…」という気持ちがどうしても頭をよぎる。「こんなにメンヘラな話ばかりして、弱い自分ばかり曝け出して情けないな…」という気持ちもよぎる。「何でも話して良いし、曝け出して良いよ」と人は言ってくれるけれど、どこかで自分の中にストップが入る。多少の見栄・プライド、強がりをしたくなる。人間とはそういう弱い生き物だ。それにどうせ人と話すのなら面白い話をした方が面白い。散々「オトナはつまらない話ばかりしている」と言っているのだから、僕だって人と話をするときに弱音やツライ話ばかりをするのではなく、M-1グランプリの予想や裏金問題やダイヤ改正の話がしたいのだ。
抱えては吐き出せず飲み込むばかりで、さすがにおかしくなりそうで、然るべきものに吐き出さないといけない、新しい防具を手にしないといけない、と思い、心療内科に行った。あまり良くない例えかもしれないが、心療内科やカウンセラーは、エチケット袋のようなものではないかと思っていて、見栄もプライドも相手の境遇も気にすることなく、何も悩まずに悩みを吐き出して良いし、吐き出したものは吸収してジェルにしてくれる。
心療内科で、先生に吐き出す。その先生は優しそうな雰囲気ではないが、会話は優しい。家族構成を聞かれ、親の年齢が思い出せず「だいたいで良いよ」と言われるが、生まれ年はしっかり覚えているので自分の計算速度がただ落ちていることに気づく。心理テストの結果を見せられ、軽度の抑うつであると言われる。薬を処方され、採血があって、終わり。
もらった薬の効果はてきめんで、一日目は薬の効き目が切れた瞬間がよく分かるほどだったが、段々と気持ちが落ち着いてきて、常にエナジードリンクを飲んでいるときのような感じだ。それと同時に、またしょうもないことを思いつくようになったし、吠える元気も湧いてきて、いまはとにかく社会が憎いし、僕も裏金が欲しい。薬を飲み始めたタイミングで、外的環境も緩やかに(ポジティブな方向に)変化しているので、プラシーボ効果なのかもしれないが、もう別に何でも良い。薬を飲み終わった先に何が待っているのかはまだ分からないが、少しずつ良くなってほしいし、外的環境を変えるだけのパワーを蓄えていかないといけない、と思う。
…と、ここまで打ち込んで、この記事自体が弱い自分をさらけ出していることに気づき、ポカンとなる。ま、いっか。この話、面白いですか。面白くは、ないか。まあいいや。僕は今日も医者から貰った睡眠薬をもらって寝ます。励ましてくれる人、本当にありがとう。お礼します。
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