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出力
白状してしまうけれど、ZINEの原稿がとても滞っている。エッセイ集(の予定)・半熟日和(仮)のほう。過去形で書けたらよかったけれど、現在進行形の話。
「あんなにたくさんnoteを書いているから、原稿はあるってことだね!」とけっこう言われるし、わたし自身もそう思っていた。取捨選択。再構築。いいじゃんいいじゃん!イケるイケる!……といった具合に。
ところが、いざ自分がこれまで書いてきたnoteを非公開のマガジンを使って仕分けし、Googleドキュメントで簡易的にリスト化してみて……という段階を迎えてから、大いに躓いた。分けて、リスト化して、ここからどうしよう。
組み合わせて、うまいこと!と(浅はかにも)考えていたのだけれど、どうにも食指が動かない。
どんどん思考が停止していくのが分かって、半ばちょっと逃げるように、もう一つのZINE、そのプロトタイプ版をインデザインで作ってみることにした。細かい作り込みはあとにして、大枠を決めて画像やテキストを配置する。一度始めるとあっという間に形になった。
家のプリンタで試しに出力して、トンボに沿ってカッターで切る。想定よりも小さな小さな冊子になって、それでもうれしくて、しばらく眺めていた。
それで、だ。
そうやってプロトタイプ版を作ってみたら、なんだかウズウズして、いったんエッセイ集のほうの(インデザインの)ドキュメントも作れた。そこに一編のエッセイを流し込んでみたら、ずっとGoogleドキュメント上でにらめっこしていた時と状況が変わったことで、新鮮な心地で文章を見つめられた。それを一旦出力してみると、ガリガリと赤字を入れられる。
要は異読できたことで、また気持ちが上向きになった。あとやっぱり、ほんの少しだけ手を動かせたことが良いんだなあ。文章との関わり方を適宜変えながら、この制作をやり切るぞと、また改めて思い直せた。
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