雑談8 数年で変わった僕自身の視点

やり続けていると物事に対しての見方が変わってくる。というか感じ方が変わっていった。僕は2020年…社会人1年目まで小説、物語を読むのが好きだった。特にライトノベルであったり誰でも簡単に投稿することのできる同人系の小説、短編集を読むのが本当に大好きで旅行に行った先でもスマホを開いてスクロールをしたのをよく覚えている。そんな物語を自分でも書こうと思ったのは翌年の2021年でそこからほぼ毎日、小説のことを深く考えたりしていた。多分1度も欠かさなかったんじゃないかと思う。電車で出勤している時にタイトルだったり、2行ぐらいしか書いていないネタの原石を、いつ読んでも分かるぐらいにプロットとして置き換えたりなどをして仕事の休み時間にツラツラと書いていた。最初の頃は600文字書くこともしんどかったけど、いつの間にか数千文字…1万文字程度書けるようになったし、今では毎日書けるようになっている。それは所謂、「長く続けたこと」によって出来た勝負できるものだった。自分なりに「武器」と落とし込めた当初、それはすごく嬉しかった。小さい時から「ある程度」出来てしまうことも多かった自分。それは決して人並みに出来たという意味ではない。スポーツで言うならとりあえず参加できる程度、野球ならルールを知っててボールを取れるけれどスーパープレイは特に出来ない。サッカーに関してもすごいドリブルが出来るわけでも、ゴールを入れられる訳でもないが、ゲームとして出れる程度で僕は常に飽きてやめていた。そんな性格がこうして長く続けて「自信を持って出来ること」と話せるようになったのがすごく嬉しかった。
だけど…嬉しい思いだけじゃなくて少し寂しいこともあった。得意なことと引き換えに失ったのは「読者として面白い」と思いながら見る視点だった。書いている人がみんな、ライバル…どうしてあの人のは評価されて俺のはこんなに閲覧が少ないんだ。そんな思いに最初の頃はやけ酒を飲むぐらいに落ち込んでいた。好きだった性癖のジャンルも研究対象としてみるようになってしまい、単純に楽しめなくなった自分…その時、頭に浮かんだのが「好きなことを仕事に」という言葉だった。
仕事という生きるための手段として選んでしまった好きなこと。何度も性的に利用していたお話も今では参考文献と化していてオカズとして使うことが無くなってしまい、お気に入りには入っているものの履歴には奥の方に眠っているような状態であった。
好きなジャンルではあった…けれど今では自分の得意なジャンルとして商売としてのモノに変わっており、抜く事はあってもあの時のようには楽しんでよくことは殆どない。昔…少し前だったら更新が楽しみだったジャンルも今となっては僕が書いている小説が新着でかなり上の方に出てくるような状況下。かなり深く没頭をし過ぎて見返してみた際に僕は今書いているジャンルが「楽しい」と思って書いているのか、それとも「得意・これで稼げる」と思って書いているのか…たった数年間で変わった見方に少しばかり寂しさを抱いていたのだった

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