【音源リスト②】
【note】記事26 ~ 記事49
思いがけず、50本目の記事です。音源だけを纏めたリストとしては、2本目ですね。今年6月 (カフカ没後100年) に始めた note が、ここまで続けられたのは、ひとえに応援してくださるフォロワーさまのおかげです。この場を借りて、心より感謝を申しあげます。
いろいろな読者のスタイルがあろうか、と思います。社交辞令でスキを押してくださる方、記事のテキストのみを読んでくださる方、そのうえで音源まで聴いてくださる方。いずれも、孤独な書き手にとってはこのうえない幸せなのですが、ふと思います。音源だけを愉しみに聴いてくださる方は何人いらっしゃるのだろうか、と。掌編小説、が本来の主旨だとしても、いや、それはそれで物凄く嬉しいのですよ。物書きなんて、多かれ少なかれ、自己陶酔と自己嫌悪の間でしょっちゅう落ち込む分裂病者、いい歳をして、恋愛場面を描いたり青臭い人生訓を哲学っぽく語ったりするのは、それはもう非常な覚悟と勘違いが必要なのです。で、音楽がこの惨状を助けてくれたりもします。少なくとも、その気にさせてくれる感情移入の面では。
今回のリストでは「黙示体温36.8℃」がそうですね。先に楽曲ありき、に他ならず、Dire Straits の「Private Investigations」でなければ、あの世界観は成立しなかった、と思います。作り手として (音楽史的に) 凝ったのは、Steve Reich から Mike Oldfield の流れです。現代音楽・ミニマリズムの脈絡が古典的な「Etude」に繋がる背景には、アーティスト視点からも語りたいことが山ほどあります。他方、アップする直前まで悩みに悩んだ楽曲もあり、いまでも変更しようかどうか、後ろ髪を引かれています。ボツの楽曲を集めたリストだって作れそうですが、いやいや、その需要はないでしょう。おまけとして、リストの最後にボツ音源を4曲加えておきます。お慰みに、どの記事の最終候補だったか、当ててみてください。
では、↓ 最下に Spotify プレイリストを貼っておきます。改めて見ると、ホント、極上のラインアップですよね (自分で言うな!)。
26・たゆたう
Cecile McLorine Salvant
「Le temps est assassin」
27・消される女
girl in red
「Rue」
28・譫妄がほほえむ
Peter Gabriel
「Here Comes the Flood」
29・酔いどれアキレス
Yo-Yo-Ma etc
「Libertango」
30・バベルの落胤
Les Amazones d'Afrique
「Musow Danse」
31・エスタンピーユ
Sparks
「Amateur Hour」
32・影を引きずって*
This Heat
「Makeshift Swahili」
33・記憶術*
Zucchero
「Wonderful Life」
34・プラネタリウムの夜
Steve Reich
「Music for 18 Musicians : Section Ⅷ」
35・ガラ受け/女装
Mike Oldfield
「Etude」
36・反逆者のルビ
Taylor Eigsti
「Secreto」
37・ステレオタイプ
Franz Ferdinand
「Outsiders」
38・初夜イブ*
Shai Maestro
「Malka Moma」
39・黙示体温36.8℃
Dire Straits
「Private Investigations」
40・スマホ「赤紙」
Henryk Gorecki
「3 Pieces in Olden Style」
41・パルチザンが灯す
Slivovitz
「Negative Creep」
42・パーフェクトな偶然
Diana Krall & Michael Buble
「Alone Again」
43・メゾフォルテ
Bryan Ferry
「As Time Goes by」
44・足踏ミシン〜骨董〜
Ulises Conti & Mailen Pankonin
「La ilusion」
45・未婚率のセルフィー
Marisa Monte
「Ainda Bem」
46・メトロノームは凍らない
Under Byen
「Jeg Er Din Mand」
47・藪の外の外*
Warsaw Village Band
「Mazovian Lullaby」
48・手錠とポインセチア
Muse
「Ghosts」
49・みずきり
Ed Sheeran
「Supermarket Flowers」
おまけ・ボツ音源
48th St. Collective
「Breakfast in America」
Hope Tala
「Mad」
Killing Joke
「Love Like Blood」
Thandi Ntuli & Carlos Nino
「Nomayoyo」
末尾にはなりましたが、節目になった記事を投稿順に挙げておきますね。概ね、私的ベスト記事と被るようです (新しいフォロワーさまへのご紹介も兼ねて・笑)。今年は、たいへんお世話になりました。本当に、ありがとうございました。
来年も、機会があれば、また読んでください。そして、2025年が皆様にとってステキな一年となりますように。